こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今日は、番外編としてFORTUNAの自由時間における運動の取り組みについてお話します。
FORTUNAでは、学習の時間は宿題などの学習をし、その他の時間は毎日異なった療育プログラム活動を実施しています。また自由時間は子どもたち同士での自由な遊びの時間としています。
なかなか集団に馴染めない子どもにたちにとって、自由時間を他のお友だちとの遊び(交流)の時間とすることも当然必要だと考えています。
しかし、子どもたちの中には、運動遊びに目覚めてくる子どももいます。そんな子どもたちをできる限り見逃さないように注意をして見ているので、上手く誘導して運動療育を行うこともあります。
今回の話もその一つです。
以前に行った竹馬の練習で自信を持った子どもが、自分から「竹馬を貸して下さい」とお願いをしに職員室にやって来ました。「自分からやる気になったか」と内心喜びながら、「はいどうぞ」と貸しました。
その結果、なんとその子は以前よりも上手く乗ることが出来ていました。
竹馬の効果としてよく言われるのが、コーディネーション能力の中のバランス能力の向上です。その他に姿勢の保持のための腹筋や背筋など体幹筋群の強化もできますし、竹馬の保持のためにしっかりと”握る”という動作も必要になります。また、竹馬に乗ることで小脳に刺激が加わり、鍛えられる(鳥類が電線などに止まっていられるのもバランス能力を司る小脳が高度に発達しているためと言われています)ため、知育に繫がります。
また、小脳だけではなく「竹馬に上手く乗るためにはどうしたら良いだろうか」と考え、身体の使い方に注意をすることが出来始めるとコーディネーション能力の中の様々な能力にアクセスが始まり、神経回路が複雑に絡み合い出します。
それこそが運動が上達するための基礎の構築へと繫がっていくのです。
FORTUNAに来てくれている子どもたちは、何かしらの困り事をもっています。身体を巧く使えない子どもや手指の不器用さを訴える子どももいます。
しかし、上手く指導すると、今日の子どものように最初はうまく乗れなかった子どもが、暫くぶりにやっても身体が覚えていて、以前よりも上手く乗ることができるのです。
またFORTUNAに来てから精神的な面でも成長してくれていて、今回は「自信が無いなあ」という気持ちよりも「頑張ってみよう」という気持ちが勝ったことによって良い結果が出たのであり、これこそが自己肯定感のUPに繫がるのだと思います。
これからもその子の運動への関わり方に注意していこうと思います。
子どもが「できない」という言葉を聞いているばかりではなく、「頑張ってみよう」という励ましの言葉をかけ、子どもが「よし!先生が応援してくれるならやってみよう!」という前向きな考え方を引き出すために子どもとの信頼関係も大変重要だと思います。
何事にも「挑戦させてみる」ということの大切さが改めてわかった自由時間でした。
次回のブログもお楽しみに!