こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。
さて、最近の傾向として、TVゲームや動画をスマホ等でみる子どもが増加するにつれ、子どもが屋内外で遊ぶ、運動する機会は減少しています。そのため子どもたちの体力や身体能力は低下傾向にあり、大きな問題となっています。
子どもたちが必要な身体能力を身につけ、その結果、生涯にわたって運動やスポーツに取り組み健康な生活をおくっていくことを目標としなければなりません。
こういった考え方から子どもたちに必要な身体能力の要素として、①短時間に集中的に力を発揮する身体能力 ②持続的に力を発揮する身体能力 ③柔軟性を発揮する身体能力 ④巧みに身体を動かす身体能力の4つがあげられます。
①<短時間に集中的に力を発揮する身体能力>とは、簡単に言うと瞬発力や敏捷性の話です。(急ダッシュや急ストップをする。全身を使って、遠くにまたは高くジャンプするなど)
②<持続的に力を発揮する身体能力>とは、持久力のことです。(一定のペースで数分間以上走ることが出来る。自重と同じぐらいのものを一定時間以上支えることが出来る)
③<柔軟性を発揮する身体能力>これは、そのままで身体の柔らかさです。
④<巧みに身体を動かす身体能力>これは定義が難しいですが、水の中で浮いたり、潜ったり、泳いだりすることが出来る、リズムに合わせて身体を動かすことが出来る、マットや鉄棒で身体を支え、回転などが出来る、ボールを手足を使って様々に操作することが出来る、その他のスポーツ用具を上手く操作できる、危険回避行動がとれる。(手をつく、受け身をとれる)
などです。
これは定型発達児における目的の例であり、これ以外のものも子どもの発達においては、当然含まれてきます。
しかし、これらの内容は運動面で困難さがある子どもにとっては目標の達成が困難になってきます。
特に④の「身体を巧みに動かす身体能力」については発達性協調運動障害が見られる子どもなど運動面の不器用さがある子どもに対しては「子どもたちが最小限、身につけておくべきこと」の具体的な内容についてハードルを少し下げたり、目標達成期間を延ばしたりという配慮、指導、支援の方法などを十分に考慮していかなければなりません。
次回は「学童期における運動面で気になる子の実態」についてお話します。
<文部科学省、日本スポーツ協会(旧日本体育協会)>・公認アスレティックトレーナー(AT) ・公認フィットネストレーナー(FT)
<厚生労働省公認> ・健康運動指導士
<元サッカーJ1チームアカデミー プロコーチ>