都筑区放課後等デイサービスFORTUNA  本日の療育(運動編) 

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

今日は生憎の曇りの天候で湿気も多く子どもたちのテンションもあまり上がりませんでした。

しかし今日のプログラムが、初の屋外の広いグラウンドでの運動プログラムということをきいて、教室内で子どもたちのテンションが急上昇!

 

クラブハウスにつき、選手専用のロッカーに入ってもウロウロすることもなく座って話を聞くことが出来ていました。

一通りの注意を聞き、一列に並んでいざグラウンドへ!

 

子どもたちの基本的な運動能力を評価するために、今日はサッカーJ1クラブでアカデミーコーチの経験や、スポーツトレーナーの資格もお持ちの元プロサッカーコーチの校長先生が直接指導してくださいました。

 

FORTUNAに来てくれている子どもたちの中には、発達性協調運動障害がある子や感覚統合が必要な子どももいます。

 

以前にもブログに書きましたが、感覚というものには皆さんがよくご存じの「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」という5感のほかに「固有受容覚」と「前庭覚」があり、合計7つの感覚が脳が発達していくには必要な感覚となります。米国の作業療法士であるエアーズ博士はこの中で、固有受容覚、触覚、前庭覚の3つがヒトの発達や行動において特に重要だと考え、脳における感覚情報を統合する感覚統合理論を唱えました。

 

今日は校長先生自ら、この「前庭覚」と「触覚」に着目し、刺激をいれるためのプログラムを行ってくださいました。

 

プログラムを行うにあたり、子どもたちにとってはプロ選手も使用している素晴らしい人工芝の環境で活動することはほぼないと考えられ、興奮状態になることが予想されたため、あまり難しい内容ではないけれども、子どもたちの「触覚」や「前庭覚」に刺激を入れつつ、この環境を楽しんで慣れてもらうことを優先されたプログラム内容でした。

(足裏からの感覚や刺激を入れるために、可能な子どもにはあえて裸足で活動してもらいました)

 

「前庭覚」への刺激とは何かを簡単に説明すると、傾き、揺れ、重力、回転、スピードなどで、今回は広く安全な場所でコロコロ回転することで、これらの刺激+回転することで身体が感じとる「触覚」にも刺激が入ると考えて行いました。

 

また回転することで回転の感覚=前庭覚が眼球を動かす筋肉と連動しているため、ビジョントレーニングの一つとして捉えることもできます。

 

その他、脳の覚醒、抗重力姿勢、バランス力、ボディイメージの発達(身体がどんな風に動いているのかの把握)等に刺激をいれることができるのです。

子どもたちは目を輝かせてグラウンドの中を走り回っていました。(エリアを決めていたのですが、誰一人、そのエリアから出ていく子どもはいませんでした)

子どもたちが指示どおりテキパキと行動することができたため、時間に余裕ができたのでもう一つ、「靴飛ばし」という遊びを通して「蹴る」という動作の練習を増やしてもらいました。

これは足を振るという簡単な動作(蹴る)を行うことにより、片足立ちや手と足の動きによるバランス力の強化、姿勢維持(体幹力)、靴を離すタイミング(リズム感)、の取り方などに繫がるそうです。

 

やはり、学校や通常の遊びの中でこの「靴飛ばし」を経験している子どもはコツを掴んでいて、かなり遠くまで跳ばすことができましたが、やったことがない、経験がない子どものなかには、上に飛ばしたり、自分が立っているラインより後ろに飛ばすというなかなか難しい技も披露してくれました。

それでも何回か挑戦していくに連れて上手になり、前には飛ぶようになりました。

途中からは、「先生!見て、見て」と大きな声が飛び交うようになり、子どもたちの「出来た」が増え、最後は「今日は楽しかった!」言ってもらえて良かったと思います。それと同時に、出来る出来ないに関わらず「何事にも挑戦させること」の大切さがよくわかりました。

 

ご家庭においても、子どもたちに今日の運動プログラムの感想を聞いてみてください。

屋外でただ自由に遊ばせるだけではなく、しっかりとした目的をもったプログラムを子どもにやる気をもたせて楽しく活動することが、FORTUNAの療育方針なのです。

 

放課後等デイサービスFORTUNA