都筑区放課後等デイサービス FORTUNA   コミュニケーションについて

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

今週は、日本海側を中心に数年に一度の大寒波がくる予報がでています。関東地方にはそこまで影響がないようですが、物流をはじめ色々なところに影響はでてくると思われます。健康面も含め皆さん十分に注意してください。

 

さて、今回はコミュニケーションにおける言葉を使った関係の構築と維持について少しお話ししたいと思います。

会話というものは、対人関係において基本となるものです。また会話は、自発的かつ直感的に生じるプロセスで、息をするのと同じような感覚で行っているため、大部分の人にとっては「会話をしている」行為について深く考えることもなく簡単なものとして捉えているのではないでしょうか。

しかし、この「会話」と呼ぶものの基本的プロセスは、実は非常に複雑な多くのスキルが微妙な精密さで絡み合いながら成立しているということを、対人認知が苦手な子どもたちを見ているとよくわかってきます。

 

会話をするには、相手の意図を読んで解釈し反応する必要があります。

 

「会話が上手」ということ、もっと言えばあらゆる言葉によるコミュニケーションは、対人認知的な知識に基づいており、単に特定のスキルを実行するだけのことではありません。

子どもたちは大人や子どもたち同士でコミュニケーションのやりとりをすることで学習を深めながら、そのスキルを発達させる認知的処理についても学習しなければならないとFORTUNAでは考えています。

 

FORTUNAにおいては、特に子どもたち同士のコミュニティー(友だちづくり)を積極的に支援し、その中で「適切な言葉」を使いながらコミュニケーションをとることができるような環境づくりに取り組んでいます。

ただ、上手な会話の仕方の指導だけが支援のスタートになったり、上手く会話が出来るようになることだけが支援のゴールであるとは考えていませんが、このことは子どもたちの成長に必要な支援の一部です。対人認知を苦手として、コミュニケーションが上手くとれない子どもたちに対しては、まずは「ソーシャルシンキング」の力を伸ばすと共に、関連する各種の言語スキルと非言語スキルを学んでもらうような取り組みをするべきであると私たちは考えています。

 

本来は自閉傾向にある子どもたちを含め、対人認知に困り事がある子どもたちにはこのような考え方で向き合っていかなければならないのですが、残念ながら、専門性が高いため、そこまで考えて実行されている事業所は少ないと思います。(預かり型、見守り型になると、指導そのものが難しくなると思います)

 

FORTUNAに来てくれている子どもたちの困り事も千差万別なので、コミュニケーション能力の向上に対してさまざまな方法を用いながら子どもたちの支援を行ってきました。

その結果、「友だちと話せなかった」「友だちと関わりをもてなかった」子どもたちの多くが、今では多くの友だちと関わることが出来始めています。

 

要するに大部分の人は、何も意識せずに会話によるコミュニケーションをとることができるのですが、この会話によるコミュニケーションという行動には、非常に繊細で複雑なスキルが絡み合っており、対人認知が苦手な子どもにとっては、早いうちでの専門性の高い支援が必要になってくる場合があるとFORTUNAは考えているということです。

 

次回はFORTUNAがどのような取り組みを行っているかの一例を紹介することにします。

 

 

 

放課後等デイサービス FORTUNA