都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA   運動の苦手な子どもたち②

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

最近、FORTUNAのHPやリタリコのページを閲覧して頂いている方が1日100人を超えることも多くなってきました。

FORTUNAに来てくれている子どもたちへの療育支援に、真剣に向き合ってきて良かったと思っております。これからも私たちが毎日実施している子どもたちへの療育の様子を、できる限り発信していきます。

 

さて、運動が苦手な子どもたちについては、いろいろ複雑な要素が入り組んでいることを前回少しお話しました。

 

ただ、どんな原因があるとしても、「運動が苦手な子どもたちがいる」ということは事実です。保護者の皆さんの願いは、「子どもたちが運動に対しての苦手意識を少しでも減らし、運動ができるようになってほしい」ということにつきると思います。

 

運動が苦手な子どもたちの運動能力を向上させるための方法としては様々な方法が考えられます。いろいろな運動器具を使い、取り組ませることも重要です。しかし、指導者側がそれを使いこなすための知識と技量(経験)をもっていなければ、その器具たちは効果的な利用はされず、宝の持ち腐れになってしまうでしょう。

 

FORTUNAでは、そういった大がかりな器具を使わないで家庭でもできる(あれば、尚、良いのですが、高価であったり置き場所に困るという問題が出てきます)練習方法をなるべく多くお伝えしていこうと考えています。

 

子どもたちは、外から5つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)+固有覚、前庭覚という計7つの刺激を受け、それを生育過程において上手に処理しながら徐々に自分のものにしていきます。

 

しかし、中にはその処理がさまざまな原因から上手くいかない子どももいます。そのため入ってくる感覚刺激が絡まり合ってしまい困り事が起こってしまうことがあります。

 

このような状況は、通常の日常生活をおくることにマイナスに働きます。そこに着目したのがアメリカのエアーズ博士で、感覚統合療法を考案しました。

 

すなわち感覚統合とは、外部から入ってくる様々な感覚刺激を脳内で処理し、適切な行動を行うための働きなのですが、DCDの子どもはこの5感+2感が絡まってしまっているために整理をしなければ、適切な行動を取ることが難しくなってしまうのです。簡単にいえばその絡まっているのを戻すのが、感覚統合療法なのです。

 

前回は、DCDにおける日常生活における困り事の一例をあげましたが、感覚統合が上手くいかない子どもの特徴はどうなっているのでしょう。

 

感覚統合に偏りや未発達がみられると

・紐を結んだり、お箸を使ったりする手先の細かい動きが苦手(専門的には手指の巧緻性といいます)

・特定の音や光が苦手

・特定の強い刺激を好む

・集中出来ない

・基本的に運動が苦手

・言語によるコミュニケーションの問題

などが見られることがあります。

 

前回と比べて頂いてもわかるように感覚統合が未発達(絡まっている)の場合と発達性協調運動障害の場合では、特徴が共通しているものが少なくありません。そのため、DCDの場合でも感覚統合療法が用いられる場合があるのです。

 

このようにDCDの場合や感覚統合の偏りが見られる場合は、感覚統合療法を用いて子どもたちの困りごとの改善を目指していくのです。

 

次回は感覚統合療法についてもう少し詳しく説明することにします。

 

<続く>

 

放課後等デイサービス FORTUNA