都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA   <熱中症大事件・サウナ編 ③ >

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。

 

さて、私はまず、大の字に倒れているおじいさんが呼吸しているかの確認をしました。呼びかけには反応しませんが、かすかに胸郭は動いていました。「呼吸はある!」「心臓も動いている!」

 

昔、また教師やプロトレーナーやプロチームの指導者としての仕事をしていたとき、色々な状況でのCPRをはじめAEDの使用方法や救命救急処置についての講習を非常に多く受けてきました。

また、その重要性を認識しているので、FORTUNAを設立しても、年に1回は消防署の方を呼んで、講習と実践を行うようにしています。そのため、倒れている人が目の前に現れたとしても、今回のように冷静に対処できたのだと思います。

 

おせっかいな奴と言われるかもしれませんが、「助けなきゃ」と身体が勝手に動いていました。

 

これが最善だったかどうかわかりませんが、Drではない素人としてできる限りのことをやろうと思いました。

 

サウナに長くいたことから脱水状態が考えられましたが、意識がなく、ツルゴールは低下気味で、皮膚も若干乾燥気味。頻脈で呼吸も荒く速く、かなり危険な状態だと感じました。

 

そのため、スタッフに氷をもってくるように言ったのですが、保冷剤しかないということだったので、すぐにありったけの保冷剤とタオルを持ってくるように指示しました。飲み物も考えましたが、意識がないため誤嚥されても困るので、あえて飲ませず、体温を下げることに集中しました。

また、涼しい場所への移動も考えましたが、周りの人たちから助けるのを手伝うという気配が感じられず、意識がない重い人を2人で運んで落下させることの危険性、また横に水風呂があり冷たい水が多くあることからあえてその場での処置を選択しました。

 

保冷剤とタオルが到着し、保冷剤を頸部、鼠径部、腋下部、手掌部など太い血管に当てながら、そのおじいさんを叩いて、呼びかけ続けました。しかし、一向に変化無し。

 

そのあとも知人男性に「タオルを水風呂に浸して、冷たいタオルをいっぱい作れ」といいながら、そのタオルで全身を冷やし続けながら、救急隊がくるまでの辛抱だと自分に言い聞かせ、呼びかけ、叩き続けました。

 

「タオル交換!タオルを冷たくして!」と大声を出しながら、途中何回もタオル交換をしながら呼びかけ続けた結果、おじいさんのまぶたがかすかに動きました。

 

「よし、動いた!」と冷たいシャワーを足下や手先からかけ始め、呼びかけ続けました。

 

その間約5分。おじいさんがうめき声をあげました。「もしもし、聞こえますか。目をあけてください」と少し強めに叩きました。

 

次第にまぶたがピクピクと動き出し、口も開き始めました。救急隊が来るまであと少し。身体を冷やしながら、その作業を続けたところ、まぶたが開き口からは声が聞こえ始めました。

 

最初はうめき声だったのが次第に、「わたし・・・」と言葉に変わり始めたことで意識がもどったと思いました。「わかりますか?大丈夫ですよ。頑張って。もうすぐ救急車がきます。目を開けて」と呼びかけ続け、最後はハッキリと目が開き、起き上がろうとするまでになりました。

 

救急隊が到着したのが、ちょうどその時でした。

 

 

<続く>

 

放課後等デイサービス FORTUNA