こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今回は発達性協調運動障害の⑤で「学童期における運動面で気になる子の実態」の「生活面」についてです。
<生活面>
学校生活全体では、「自信がない」「諦めやすい」「意欲がない」「他者に依存しやすい」などがみられるようです。また、「一人でいることが多い」「友だちが少ない」「休み時間に教室にいることが多い」など、友だちとの関係が上手くいかない様子も報告されています。
協調運動面での困難さが自己肯定感の低下を招き、対人関係を育てる機会を少なくしていることがこのことにも影響していることは十分に考えられます。
特に学年が上がるにつれて「一人でいることが多い」「友だちが少ない」などの回答が増加していることに関しては、将来、自立して社会に出て行くことを考えた場合、早めの発見と適切な支援が必要であると考えられます。
また高学年でこのような困り事がある子どもは、体育のような運動以外の教科においても出来ないことが多くあり、苦手意識をもっているという報告もあります。
特に発達性協調運動障害(DCD)が疑われる子どもの中には、簡単な読み書きや発語など言語に関する困難さが見られる場合もあります。
このような困難さをそのままにしておくとコミュニケーション能力や情緒、行動において問題行動をおこすなど日常生活全般に影響をあたえ、自信をなくし自己肯定感の低下に繫がる場合もあります。また、失敗体験が多いため、何かにチャレンジすることへの苦手意識が先に立ち、消極的な態度がでてきてしまうかもしれません。
また運動面の困難さは周りの子どもたちから理解されにくく、嘲笑の的などになりやすく、本人にとってはストレスになるばかりか、周りの子どもたちからのイジメやからかいの対象になる場合もあるのです。
そのため、DCDなどによる運動面の困難さがある場合は、早期発見、早期支援が大切であることはいうまでもありません。
以上のことからFORTUNAでは、専門家による専門的支援として認知行動トレーニングであるコグトレを行いながら感覚統合訓練や目と手の協応運動を行ったり、遊びの要素を取り入れた運動により協調運動の力を育てていくようにしています。
それと一緒に学校で友だち関係が上手く構築できていない子どもには、FORTUNAでの活動や生活において、将来、他者を理解し社会において自立した生活が送れるように「友だちや他の人たちに迷惑をかけないこと」、「友だちと仲良くすること」、「友だちと協力すること」、「出来ないことは決して恥ずかしいことではないこと」、「諦めずに挑戦する気持ちを育むこと」など社会性の習得に重点をおいています。
そのことによって子どもたちが自信をもち、自己肯定感を高めながら、イジメやからかいの対象にならないような療育も常に心掛けており、「FORTUNAに行くことが楽しい」と言って貰えるような教室運営を行っています。。
では、運動面の困難さをどういった点に注意して把握すれば良いのでしょう。
次回は実態の把握方法について簡単に説明します。
放課後等デイサービス FORTUNA