こんにちは、都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
それでは、「学びの力を引き出すため」のその②について述べていきます。
①の中で、こどものやる気を引き出すためには、適度な働きかけと、ゆとりを持って見守っていく姿勢が大切であり、周囲の者も子どもの行動に対してきちんと反応することが大切であることをお話ししました。
適切な反応(褒める等)が得られると、こどもは手応えを感じて、より意欲的に動くようになっていきます。
しかし、その意欲的な状態を継続させることは、周囲が積極的に働きかけても困り事があるこどもにとってはなかなか難しい時もあります。
こどもたち自身が興味や関心をもって取り組めるようにしたほうが、「学びたい」気持ちは継続いていきます。
その理由を「動機」といい、その過程のことを「動機づけ」といいます。この動機づけによる行動の多くは一時的なものです。
動機づけには「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」2種類あります。
「○○ができたら褒美に△△を買ってあげる」ような外から与えられることによりやる気がでる動機づけを「外発的動機づけ」、知的好奇心など内面から沸き上がってくることによってやる気が出てくる動機づけは「内発的動機づけ」と呼ばれています。
どちらが良いとか悪いとかいうことは無いのですが、内発的動機づけによる行動のほうが意欲的かつ持続的に物事に取り組めると言われています。
「好きこそものの上手なれ」という諺にもあるように、好きなことは熱心に行うから、自然に工夫し勉強するようになるので、上達も早くなるということです。(自己制御学習)
「テストで100点を取ったら、ゲームを買ってあげる」などは外発的動機づけに当たりますが、その課題をクリアすると徐々に要求もエスカレートしてくる可能性があります。
内面的な成長を目的としている場合では、外発的動機づけによって成功=物が手に入るということが習慣化され、最終的に物をもらうということが目的となってしまうと、内面的な成長という本来の狙いからははずれてしまうことになりうることを忘れないで頂きたいと思います。
FORTUNAにおいては、外発的動機づけよりも内発的動機づけにかなりの比重を置いた療育を行っています。
そのため、FORTUNAに来た当時は、何かの見返りを要求するこどもが多かったのですが、内発的動機づけを積極的に行っているため、最近ではそういった子どもは皆無に等しくなっています。
また内発的動機づけが出来るようになってくると、自分で目標を立てることができるようになってきます。
自分で立てた目標が達成できると自分に対して「できた」という自信を持つことが出来て自己肯定感が高くなります。これを自己強化といい、さらなる動機づけに繫がっていきます。
こどもたちの苦手な学習や生活において、いかに内発的な動機づけを持たせるかは難しい問題ですが、非常に重要です。
次回③ではどのようにしていけば、内発的に行動をおこすことが出来るのかについてお話します。
放課後等デイサービス FORTUNA