こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。
パリオリンピックが開催されているので、若い時に代々木のオリンピックセンターでの合宿生活についてお話しします。
私がスポーツのプロ指導者を目指し始めた頃は、今みたいに体育の専門学校や大学では資格が取れず、日本体育協会(現日本スポーツ協会)主催の座学や実践の研修や講習を長時間受講しなくてはなりませんでした。
そのためAT(アスレティックトレーナー)、FT(フィットネストレーナー)の資格取得のために全国の専門的な施設(例えば水泳なら辰巳国際水泳場でした)や大学で年に数回宿泊合宿を受けなければならず、その都度、テストや検定がありました。
例えば辰巳国際水泳場は、当時は最新型の屋内プールで水深が3mぐらいあり、水中の壁面にアーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)用のスピーカーがついているのに驚きました。足がつかない恐怖心のなか、そこで100m個人メドレーを基準タイムと正しくきれいな泳法で泳ぐという両方をクリアしなくてはならなかったのがつらかったです。
そんなこんなで日本中の専門的なスポーツ施設を2年掛かっていろいろ周りながら(大体1週間の合宿でした)、様々な種目の実践とテストをクリアしてようやく辿り着いたのが、最終検定地の国立代々木オリンピックセンターです。
そこには、その2年間で結果を出し、無事クリアした者だけが招集されました。
オリンピックセンターには全国から各種目で有名な元選手や指導者が集まっており、種目関係なくランダムに4人部屋に入れられ、1週間の共同生活を年4回、2年で計8回送りました。
私の部屋には水泳連盟のジュニアオリンピックチームのコーチとテニス連盟推薦のプロテニス選手、あと、日大のアメフトの選手と私でした。隣の部屋にはサッカー元日本代表の選手やバレーボールの元日本代表などそうそうたるメンバーがいて、寝食を共にし、同じ釜の飯を食べて過ごした1週間でした。その合宿が2年で計8回もあり色々な話を聞けて非常に有意義でした。(センターの食事は、朝昼晩とビュッフェスタイルで食べ放題で美味しかったです)
部屋は外国の長身選手でもゆっくり寝ることができる大きいベッドと勉強机が4つセットされており部屋自体も大きく、ソファーやテーブルもあり大柄な選手たちが集まっても息苦しくはなかったです。
講義は1年で1回~4回まであり、朝9時から1時間の昼休憩をはさんで夜の9時まで6日間ぶっ続けで大講義室で行われました。(この時間内に当然、体育館で指導実践も行われました)異常に長い受講時間なので座学ではどうしても眠たくなってしまうのですが、7日目の最終日には実践と座学の試験が待っているので起きて勉強しなくてはならず、非常につらかったです。
そして1年の最終4回目の講義終わりに恐怖の最終検定が行われました。この検定に不合格の場合は、再試験となり1からやり直しとなり1年間の時間と努力が無駄になるとあってみんな必死になり、4回目の合宿の最後の3日ぐらいは、ほとんど徹夜で皆で協力し過去問を集め、必死にテスト勉強をしたのを覚えています。
それに合格すればラスト4年目の年にまた同じことが繰り返され、その4年目の4回目の最終検定にに合格すれば無事、ライセンスが発行されるという仕組みでした。
私は幸いにも最短の4年でクリアできましたが、試験を舐めてかかった友人たちの多くが脱落していきました。(一番の思い出はプールで溺れ、水泳連盟の指導官に救助された同僚がいたことです。勿論その時点で彼は強制的に失格となりました。)
今から30年位前の話なので、恐縮ですが、良いか悪いかは別として、その当時の指導者はそれぐらい厳しい状況を乗り越え指導者ライセンスを取得してきたのです。
現在では、大学での授業の一環で単位を取れたら指導者資格もついてくるようですが、昔はこれだけ努力しなければもらえなかったのです。
勿論、選手たちはその競技で結果を出すために血のにじむような努力をしてきています。しかし、そのような選手たちを教える指導者や先生と呼ばれる仕事に携わる人たちも陰で必死の努力をしていることをわかっていただだけたら幸いです。
FORTUNAでも同じです。子どもたちは療育プログラムに真剣に取り組み、頑張ってくれています。
その子どもたちの成長を陰で支えてくれているのが、努力の結果、色々な資格を取得し、実務経験が豊富なFORTUNAの先生方だということをご理解いただきたいと思います。
放課後等デイサービス FORTUNA