こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今日は子どもたちと外食し、自分自身で会計を済ますという練習をしてもらいました。
昔は店員さんとのやりとりでしたが、最近はタッチパネル等での会計システムが増えてきて、年寄りの私には非常に難解な手続きをクリアしなくてはならないことも多々あり、困ることもあります。「ポイントカードはございますか?」「カード?えーと?」となっていると、後ろに人が並びだして焦ることもしばしばなので、ほとんど買い物は並んでいるときに財布を準備し、ポイントカードや現金の準備をして、出来るだけ後ろの人に迷惑が掛からないように気をつけています。
しかし逆にそんなことを気にもしないで、堂々とゆっくりとされているお年寄りもよく見かけます。中には店員さんと世間話を始める方もおられます。さすがに「みんな待ってるから早くして!」とは言いませんが、気持ちのなかでは叫んでいることも多くあります。皆さんはどうでしょうか?
さて、本日の外食プログラムでの出来事です。子どもたちはキッチリと順番を守って、先生がついてはいましたが、一生懸命、自分たちの財布からお金をだして一人で会計をしていました。大人でもまごついてしまう状況なので当然スムーズにはいきません。後ろで待つ方もイライラされたのも当然だと思います。その上困り事がある子どもたちなどとは夢にも思っておられないでしょう。
しかし残念なことに子どもの後ろに並んでいた高齢のご夫婦が、「早くしろよ!」という言葉を子どもたちに言われたそうです。(私は今回は付き添っていないので詳しい状況はわかりませんが)その報告を受けて、私は他のお客さんに迷惑をかけてしまったということで、そのラーメン屋さんに謝罪にいきましたが、ラーメン屋からは「こちらこそ、子どもたちが頑張っているのに嫌な気持ちにさせてごめんなさい」と言っていただきました。
去年か一昨年も長野県で、公園で遊ぶ子どもの声がうるさいと地域住民からのクレームがきて公園が廃止になったニュースもありました。
子どもたちが公園でおもいっきり遊ぶのが迷惑ならどこで遊べばいいのでしょう。昔は学校の放課後は5時までは自由に使えていた時代がありましたが、今は違うようで3時以降は学校の責任ではなく学童クラブの責任においての使用になるそうです。だから学童クラブに入っている子しか使えません。その場合、クラブに入っていないこどもの行く場所はやはり公園しかないでしょう。公園で遊ぶことは、子どもたちだけの小さな社会でルールを守って遊ぶ勉強にもなるのに、それを取り上げてしまうと子どもたちはどこで学んでいけば良いのかと真剣に思ってしまいます。
いつからこの国は他の人のことを思いやる気持ちや、心の余裕や寛容さがなくなってしまったのでしょうか。何だか残念な気持ちになります。
FORTUNAに来てくれている子どもたちは、何らかの困り事がある子どもたちです。本当はみんなで支えていかなくてはならない存在の子どもたちに、高齢者がそのような声を発することが、私は許せませんでした。
しかし、それこそが現実であり、子どもたちはいつかその”余裕がなく世知辛い世界”の中で生活していかなくてはならないのです。そう、逞しく生きていかなければならないのです。
FORTUNAは、そのためには子どもたちが出来ることを1つでも増やして、自分のことはできる限り自分自身でやれるようになる練習を早い段階からしていくほうが良いと考え、これからも子どもたちのための療育に取り組んでまいります。
放課後等デイサービス FORTUNA