こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
アメリカのメジャーリーグでは、大谷選手が大活躍していますね。彼を見ていると真のアスリートとは何かを教えてくれているように思います。
スポーツには、レクリエーションの要素が含まれる身体を動かすことを楽しむためのものと身体運動や団体戦術で勝敗を競う目的の競技スポーツがあります。
ここでは競技スポーツではなく、レクリエーション的な運動(スポーツ)について考えたいと思います。
この2つは目的(ゴール)が全く違います。
子どもたちの多くは、汗だくになり、泥んこになり夢中で遊ぶ(運動する)ことが多いと思いますが、しかし、私たちのような教室に通ってきてくれている子どもたちの中には、理由は様々ですが運動することが苦手だったり、運動そのものがあまり好きでない子どもがいることも事実です。
特に困りごとある子どもの中に、勝ち負けへのこだわりが強い子どもやDCD(発達性協調運動障害)がある子どもたちにとっては、競技スポーツの壁は想像以上に高いです。
そういう子どもたちには競技スポーツの基礎を教えるより、まずは運動の楽しさ、お友だちと楽しく仲良く運動をするレクリエーション的なことを教えることが大切だとFORTUNAは考えています。
ご存知の方もおられると思いますが、校長先生も元アスリートで、サッカーJ1チームのアカデミーコーチやある大手スポーツメーカーのスクールコーチをして選手を育成して来られましたので、FORTUNAでの運動プログラムを行う時は、療育プログラムが完成したら必ずアドバイスをもらいに行きます。その時も、毎回同じことを言われます。
その時に必ず聞かれるのは、「その療育プログラムを子どもたちが本当に楽しめると思うのか?」と「どういった目的でその療育プログラムを行うのか?」という2点です。
職員たちが子どもたちのことをいろいろ考えて療育プログラムを作っていることは百も承知で、そう聞かれてしまうと、自信は吹き飛びます。その顔を校長先生は見逃してはくれません。
「自信のないまま適当にやるのではなく、しっかりともう一度調べ直し、自信と確信をもった指導を行え」と言われます。
また、運動やスポーツを先生自身が上手にできること(例えプロ級だとしても)と、子どもたちに上手に教えることができるということは、全くの別物だとも言われます。諺で言えば、”名選手必ずしも名監督にあらず”ですね。
運動が苦手な子どもや嫌いな子どもに、運動に対して興味を持たせ、子どもたちが本来持っている能力を引き出すためには、日々の勉強とトレーニング実践、そして指導者としての経験が必ず必要だということがよくわかりました。
実は職員の中には、高校や大学時代に競技スポーツの世界において全国でかなり優秀な成績を収めている者もいます。そんな実績があっても「それは貴方自身の実力だよね。子どもたちも貴方と同じようになるという保証があるのなら、今のような指導方法で構わないが、果たしてそうなるかね?そもそもこの子たちにそれが必要か?」と一蹴されます。
相手は元プロコーチで後輩や教え子には日本代表クラスの選手も多数おられます。そんな校長先生に太刀打ちできるはずもなく、私たちに容赦などは全くありません。(笑)
<若き日の校長先生と元日本代表で現大阪府サッカー協会会長 Mr.ガンバ永島昭浩選手とのスクールでお仕事中のツーショット。二人は同い年です(笑)>
「厳しい人だなあ」と思うことも多々あります。
しかし今でも人一倍し勉強し、まだまだひよっ子の私たちに怒ることもなく、辛抱強く我慢をしながら熱く教えて下さる姿勢は、子どもたちの療育に真剣に向き合っているからなんだということが、だんだんとわかってきました。
運動指導資格を持っていることは当然です。要するにただ資格を持っているだけではなく、資格をどのように子どもの運動療育に活かすことができているか、資格を活かすためにどれだけ勉強しているかが重要だということを教えていただいています。
プログラムの中には何の変哲もないように見えるものもあると思いますが、実は厳しい校長先生の指導の元、職員同士で深く考え、勉強し、試行錯誤を繰り返して療育を行っていることはご理解いただきたいです。
これからも運動が嫌いな子どもや苦手な子どもを少しでも減らし、子どもたちが運動に興味をもったり上手にできるようなプログラム作りを心掛けていきたいと思います。
放課後等デイサービス FORTUNA