都筑区放課後等デイサービス FORTUNA   新たな運動療育

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

FORTUNAの職員の中には、某有名体育大学を卒業し、体育教師だった者、全国大会で3位という好成績を収めた者、J1チームのアカデミーの元プロコーチだった者など運動やスポーツに関して実績を持っている者が多数おります。

 

しかし、その実績はその先生個々に生まれつき高い運動能力が備わっており、それに加えて努力を積み重ねた結果です。アスリートとして結果がでているのは素晴らしいのですが、教育者、療育者、指導者として果たして実力があるかどうかは、別物です。

言い換えればその素晴らしい実績をもった先生たちに取っては簡単なことでも、療育を受けている子どもに取っては簡単ではないかもしれないと常に頭の中に入れておかなければならないと言うことです。それがわかっていないと子どもたちの運動能力を向上させることなどできません。

「名選手、必ずしも名監督あらず」です。

そのため、療育者としてはまだまだ勉強しなくてはいけないことも数多くあると思います。

 

今、私たちが療育を行っている子どもたちはどちらかというと運動が苦手な子どもが多いです。その苦手意識のために自信をもてず、運動嫌いになっている子どももいるでしょう。

 

FORTUNAでは、そんな子どもたちに対してどのような運動療育を施し、自信を持たせ、楽しませるためにはどのようにしていけば良いものかと真剣に考え、試行錯誤を繰り返してきました。

その結果、やはり運動が出来る出来ないを問題にするのではなく、”運動することが楽しい”と思ってもらうことが一番大切だという考えに至りました。

 

では、どうすれば、楽しいと思ってもらえるでしょうか?

 

Aさんが楽しくてもBさんは楽しくないかもしれません。”楽しく感じる”ということは、人それぞれなのです。だから、集団において運動能力が違う子どもたち全員が”楽しく思う”運動療育を行うのは非常に難しいのです。

 

今年の10月、11月の2ヶ月間、新しい試みとして今までのように「指導する」「療育をする」という概念を取り払い、高価な機材を使っての「科学的な根拠を取り入れた遊び」を思う存分楽しんでもらうことにしました。これが運動療育における専門的支援に繫がれば良いかと思います。

 

この試みによってFORTUNAに来てくれている子どもたちの運動能力が向上するならば、それ以上、嬉しいことはありません。

実際に臨床心理士による専門的支援は、子どもたちの中に「出来ること」が増えていることからもおわかりのようにしっかりと成果が出ています。運動に関しても専門家としての知識や経験がある先生たちが、療育に「遊び」の要素を付け加えた場合、何かしらの良い影響を与えることができるのではないかと考えています。

 

FORTUNAの作業療法士が言うのには、このトレーニングはやり方によってはビジョントレーニングにもなり得るようなアーケードゲーム形式のものです。ただ、一度に大人数でやることは難しく、それなりの時間もかかることから、この試しの期間は時間に余裕のある土日をメインに行い、子どもたちには一回以上、挑戦してもらいできるだけ効果が見られるようにしていき、これからも運動療育の1つとして残していきたいと考えています。

 

このトレーニングに参加を希望される方は、10月の予定表にお書き頂きますようにお願いします。定員になり次第締め切らせて頂きます。(土曜日は若干名、日曜日は5名の空きがあります)

なおこの機材を使ったトレーニングは恒久的に行うものではありません。非常に高価なもので、FORTUNAが子どもたちの運動療育のために試験的に導入しますので、利用者が少ない場合は、誠に残念ですが11月末で中止とさせて頂きます。あしからずご了承ください。

 

(参照)

<この機材の効果は実証実験により証明されています。3ヶ月のトレーニングにて日本発達系作業療法学会が発行する「日本発達系作業療法学会誌第9巻第1号」に効果について「発達性協調運動障害のある小学生に対する複合現実技術を取り入れた運動プログラムの効果」として2022年3月に論文で発表されています>

 

片脚立位(かかし)の保持時間の向上。(平均±標準偏差)

 右足は開始時点(10.8±6.4秒)と3か月後(25.1± 10.0秒)の間で有意に増加しました。左足は開始時点(6.8±7.5秒) と3か月後(26.0± 13.9秒)の間で有意に増加しました。※小学4年生の男子では、恒常的に60秒を記録できるようになった児童もいました。

反復横跳びの回数の向上。(平均±標準偏差)

回数は、開始時点 (21.2±6.1回)と3か月後(27.3±8.0回)で有意に回数が向上しました。※27.3回は、小学1年生男子の全国平均回数27.95回とほぼ同じ回数になります。また、小学3年生の男子では、全国平均36.1回に対し最高で43回を記録した児童もいました。>

 

 

放課後等デイサービス FORTUNA