こんにちは。 都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。
今回は「子どもの気持ちの理解」の5回目です。
前回、子どもは「わかってほしい」と思っているお話しをしました。
癇癪を起こす、暴言を吐く、キレるような子どもたちの多くは、先生や親が「わかってくれない」ことが自分を受け入れてもらっていないという不満が「不当である」や「故意である」に繋がり、イライラに繫がっていることがあります。
「自分をわかってもらえること」が子どもたちの希望なのです。だから、子どもたちを理解し、受け入れてあげるようにしていけば、問題も徐々に解消されていくことでしょう。
しかしです。ここからが重要です。子どもの気持ちを受け入れると言ってきましたが、「子どもの気持ちを受け入れる」=「子どもの主張を鵜呑みにする」ことでは、絶対にありません。
こどもが家庭内で自分の思い通りにならないとき、例えば、YouTube動画やゲームなどを見たい、したいと訴えたが、却下をされたため、キレて暴言を言ったり、暴力を振るう行為等がみられることがあるかもしれません。また、「学校に行きたくない」と言い出すこともあるかもしれません。(学校に行きたくない話は、別の機会にお話しします)
そんなとき、「子どもを理解してあげるために子どもの言うとおりにする」という場面もあるでしょう。
子どもは親が自分の言うとおりにしてくれたことで、願いが叶うことで怒りがおさまり、その後、ある程度落ち着いて生活ができます。そのことを知っているために、親は子どものいうことを聞くのです。
ただ、暴力や暴言が少なくなるこの構図は、家庭内においては良いのかもしれません。
しかし、歳を重ね、学年が上がるにつれ、自由の範囲や行動の範囲が広くなり、家庭外の環境や見知らぬ相手と遭遇し、自分の要求が通らない場面もありそれに適応していかなくてはなりません。
子どもにとっては家庭内で今まで好きなように出来ていたことが、出来ないために、イライラが蓄積し、癇癪等を起こしてしまうということもあります。
社会性を育み集団の中で生活していくうえで、この行動は、他者からの誤解などを含め非常にマイナスです。また、社会的に自立するにおいても少なからず足枷となるでしょう。
そのためFORTUNAでは、早い段階で社会性を育む準備をしておかなければならないと考え、教室に来てくれている子どもたちには療育の一環として「気持ちの切り替え」と「まあ、いいか」という心を持たせるような指導を根気強く行っています。
FORTUNAでは、ベテランの先生たちがそのように対応していますが、家庭においてはなかなか難しいと思います。
では、そのような場合、子どもの気持ちをどのように理解し、どう受け止めていけばよいのでしょうか?
次回は、そのことについて書いていきます。
放課後等デイサービス FORTUNA