こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
FORTUNAを含め放課後等デイサービスにおいて、応用行動分析(ABA)という言葉が使われていることがありますが、どういったものかご存じでしょうか。簡単に説明します。
自閉傾向にある子どもたちの為の支援プログラムのほとんどは、少し古い話ですが、1980年代当時に新しく出てきた応用行動分析(ABA)という分野から生まれました。
これらのプログラムの主な目的は、意思伝達のための言語習得や高度に構造化された状況での基本的な学問知識の学習などに様々な問題を示し、他者と空間を共有しているときにどう反応すればよいかについての認識がほとんどみられない自閉傾向の生徒を支援するためでした。
ABAによる刺激ー反応指導法は、自然な環境下で新しい情報を学習する能力が欠けている生徒に、様々なスキルについて構造化されたルールに基づく学習の発達を促すうえで大変有用でした。
ソーシャルスキルの指導に関するABAの利点の一つは比較的単純な欲求や要求を表現するための基本的なコミュニケーションスキルを学習させるのに役立ちます。また対人的関わりを求める際に挨拶をしたり、物を借りるとき、他のお願いをするときなどのある程度の台本のようなものを使ったりして他者への興味を示すための基本的な手段を学習させるためにも役立ちます。
実際、FORTUNAにおいても、子どもたちとのコミュニケーションは、挨拶など基本的なコミュニケーションスキルなどについては徹底して指導しているため、教室内で「こんにちは」「私も仲間に入れて」「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉をしっかりと言えるようになり、保護者の方からも、学校や私生活において「他者に挨拶ができるようになった」「友だちとの会話が成立するようになってきた」などの言葉も頂いております。
このように自閉傾向にある言語が限られた子どもたちでも、早期からABAの介入を受けた場合、非常に堅実な進歩を見せることがあります。またこのような子どもたちは、より効果的なコミュニケーションの仕方や、他者と空間を共有するための基本的な対人ルールを学習していきます。
しかし、現在においてはこの種の学習の結果として、子どもたちが特定のスキルを習得していくことは確かではありますが、ABAにおいては、レベルの高い対人的関わりや対人的な問題解決に関連する相乗作用的で、より大きな枠や概念をまなばせることは難しいと考えられています。
そのため、1990年代以降、認知ー行動的なアプローチが主流になりはじめ、対人的な困難さは認められるが、もう少し出来ることが多い子どもたちのニーズに応えることが必要であるという認識が出はじめました。そのような子どもたちは、たいてい生まれつき環境を積極的に探索する能力があり、自分に興味があるもの(生き物、乗り物、アニメ、レゴなど)についての大量の事実情報を学んでいきます。それと同時に、そのこどもたちはしっかりとした言語スキルを身につけ、基本的な欲求や要求を簡単に伝えることができるのです。
しかし、そうであるにもかかわらず、他者と上手く関わり合う方法を習得していないために構造化されていない遊び(自主的な遊び)や、仲間と関わり合うことには、難しさを感じてしまうこともあります。このような子どもたちはDSM-Ⅳ(アメリカ精神医学会で定義している精神疾患分類と診断のマニュアルと基準のこと)においてアスペルガー症候群と定義されることになります。
彼等の対人認知の学習ニーズが新しく認識されたことで、より高度なソーシャルスキルと関連する対人的理解に関する新しい指導法に変化してきました。それが、FORTUNAが現在力を入れている認知行動療法なのです。
コミュニケーションには4つのステップがあると言われています。それについては、不定期にはなるとは思いますが時間があるときに説明していきたいと思います。
放課後等デイサービス FORTUNA