こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
CBTにおける「問題の理解」について、別の例でもう少し説明しましょう。
②で説明した環境と人間の相互作用によって生じる刺激→反応→結果の循環の話から、問題と環境と人間の相互作用の枠組みで問題を解決していくのが、CBTです。
その中でも反応についてお話します。
先程の話における反応は、挨拶をする。挨拶ができなかった。の2つの反応がありました。
人間の反応には、様々なものがあります。
CBTにおいては、その反応を①感情②認知(思考)③身体④行動の4つに分類しています。そしてその4つが相互に関係していると考えます。
環境からの刺激→人間に対する反応(①感情②認知③身体④行動がありそれぞれに影響し合っている)→環境に対して結果がでる。
参観授業中の発表の場面と仮定し、答えられない場合を想定します。
A)親がきているにも関わらず、勉強していないので授業が始まると不安になったり緊張したりします=感情
B)もし、そんな状態で先生に質問されたらどうしよう?怒られたらどうしよう?という考えが浮かびます=認知(思考)
C)そうすると先生の方を見ることができずに下を向いたり、手や額に汗を掻いたりします=身体
D)結局、あてられたときに発表することが出来なくなってしまいます=行動
このことが①感情②認知③身体④行動が相互に関連し合って、何も出来ない状態になってしまうのです。
また、発言できなかったことで周囲から「こんなのもわからないの」「真面目にやれ」などの注目をあびることで①感情②認知③身体④行動といった反応もますます強くなり、悪循環に陥ってしまうのです。
このようにCBTにおいては、問題を「環境と人間の相互作用が悪循環に陥ったときに問題が生じる」と考えます。
よって、問題を抱えた人がどのような環境におかれていて、どのような悪循環を抱えているかを見つけ出すことが、CBTの実践において非常に重要な役割を果たします。
続く
放課後等デイサービス FORTUNA