都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 不器用な子どもたち

こんにちは! 都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

以前に発達性協調運動障害(DCD:Development Coordination Disorder)の話は少しだけさせていただきました。
「うちの子は運動が苦手で」「〇〇くんはできるのにうちの子はどうしてできないのかな」と悩まれている保護者の方もおられるかと思います。

ちょっとだけ待ってください。

ヒトは一人一人違います。違って当たり前なんです。「きれいごとを言っている」と言われればどうしようもありませんが、少なくとも私たちFORTUNAは他のこどもと比較することはあまり意味がないと思っています。
比較する前に子どもの様子をよく観察してみてください。「何ができて何ができないのか、そして何に困っているのか」を一度整理してもらうことが大切だと思います。
そしてその困りごとに対して、私たちFORTUNAは「どうしたらその困りごとを減らすことができるか」を常に考え、子どもたちの「できた」「出来るようになった」のお手伝いをしているのです。

発達性協調運動障害の話に戻ります。
ヒトには識別感覚と原始感覚の2種類があるという話をしました。おさらいになりますが、原始感覚の中には、筋肉や関節の中に各部に適切な力を入れて動かしたり、重さを感じて力を加減する固有感覚というものが存在します。基本的に固有感覚の情報が多く流れると身体の動作がスムーズになるのです。

この固有感覚が未発達であったり、反応が低い場合、全身の筋肉や関節の動きを脳内でスムーズに調節したり統合することが難しくなります。このため、粗大運動(身体全体を使う運動)や微細運動(手指を使った細かい運動)をすることが上手くできないのです。このことを発達性協調運動障害(DCD:Development Coordination Disorder)といいます。

生活していく中で一般に「不器用」といわれる行動(粗大運動や微細運動がうまくできない)例えば、ボールを上手くキャッチできない。正しい姿勢で長く座れない。スキップや縄跳びが上手くできない。鉛筆をすぐ折ってしまう。定規を上手く使えない。靴ひもが結べない。マスの中に文字を書けないなどの行動を取ってしまう子どもには発達性協調運動障害の可能性があると考えられています。

また発達性協調運動障害がある子どもは、刺激が欲しいために固有感覚に自分で刺激を入れようとします。(自己刺激行動といいます)そのために、「走り回る」「飛び跳ねる」「姿勢を崩す」「飛び降りる」などの行動に出るのです。
そしてこの固有感覚は身体全体の動きに関係するために、日常生活、学校生活、人間関係に様々な影響を与えてしまうのです。

固有感覚の発達が非常に重要であることはご理解いただけたかと思います。

次回はもう少し踏み込んで発達性協調運動障害の子どもの支援も含めてお話していきたいと思います。

都筑区放課後等デイサービス FORTUNA