都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 感覚まとめ②

こんにちは。都筑区 放課後等デイサービス FORTUNAです。

今回は、感覚、特に前庭覚の簡単なまとめです。

前庭覚の発達が非常に重要!!ということです。

そして、その前庭覚と呼ばれるものは適度な運動をすることで発動し、姿勢の保持に必要な前庭脊髄反射、視覚のブレを修正する前庭動眼反射(視覚)、集中やリラックスできる気分や情緒に関係する脳幹、前庭自律神経反射と連動し正常な身体の動きを維持していくのです。

逆に前庭覚の発達が遅れてしまうと、上記のことが上手く出来ないということになります。すなわち、姿勢の保持が難しくなったり、情緒が不安定になったりとするということです。

このことから、例えば「椅子に姿勢良く座っていられない」など、保護者が考える子どもの問題行動が起こる理由はさまざまであり、いろいろなことが重なり合って起こっている可能性があることの1つの証明といえると思います。


最後に原始感覚では、触覚が重要です。

触覚は最も早い時期から発達する感覚の一つと言われています。おわかりだと思いますが、触ったものが何かを判断する力のことです。

触覚は自分にとって安全なものか危険なものかを判断するための感覚です。触って気持ちの良いものは、安全であり、気持ちが悪いものは危険であるという区別を、乳幼児期には出来るようになっていると言われています。
赤ん坊と親とのスキンシップが大切と言われているのは、スキンシップを取ることで「親は安全」であると認識するのです。

昔、テレビで芸能人が目隠しをして箱の中のものを触って中のものをあてるゲームをよくやっていました。視聴者側からすれば中のものは見えており、触ることもないので「キャーキャー」「ワーワー」と騒いでいられます。
しかし今までの話から考えると触らなければならない人の方は、目隠しで視覚を奪われ、おまけにナマコなどあまり触ったことがないものを触り不快な触感から、「危険なものかも?」と触覚はパニックを起こし大騒ぎになるということです。

では、触覚はどのように発達して行くのでしょうか?

赤ちゃんの感覚で視覚は最後のほうで発達します(受胎してから約24、25W位と言われています)そのあと、約半年かけてものが見えるようになってくるのですが、それまでは自分の周りにあるものを触ることにより、安心感、安全感を高めていくのです。手が動くようになった子どもは何でも触り安全を確かめます。赤ちゃんの世界は、自分の手が届き触れる場所、範囲が全てで、そこがなにより安心、安全な場所なのです。
そして、ハイハイ、つかまり立ち、歩行ができはじめると、好奇心も芽生え始め行動範囲を拡げその世界はどんどん拡大していくのです。

この触覚が未発達の場合はどうなるのでしょうか?

触覚過敏である場合。逆に触覚が鈍麻している場合。虐待などで安心して触るという経験が少ないなど、さまざまな原因で触覚が未発達になることがあります。
またそのことにより、爪切りを嫌がったり、衣服にこだわりがでたり、風呂に入りたがらないなどの行動が見られる場合もあります。

触覚の発達を促すためには、色々なものに触れ、触覚に刺激を入れてあげることです。それによって、「これは安全」「これは危険」という区別ができるようになり、発達を促すことができるのです。屋外、野外で色々なものに触れるということは、情緒面や感情面、肉体面、だけではなく触覚という感覚においても非常に大切なことなのです。

長々と書いてきましたが、出来るだけわかりやすく頑張って書きました。読んで頂いた方には「ありがとうございました」という感謝の言葉を申し上げます。読みにくかった。わかりにくかったと言われる方には、「申し訳ありませんでした」とお詫び申し上げます。

発達障害=「脳機能の障害」というだけではないこと。周りの方々の正しい理解が子どもたちの良い方向への成長の助けになることをわかって頂ければ幸いです。

ありがとうございました。

都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA 心理・運動担当