こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
早いもので、4月も半分が過ぎました。
子どもたちも新学期が始まってから1週間が経ちました。FORTUNAには、毎日、ほぼ定員いっぱいの多くの子どもたちが通ってくれるようになり、子どもたちの様子も段々とわかってきました。
このたくさんの子どもたちの多くが新1年生で、ほんの少し前まで、保育園や幼稚園に通っていたこどもたちです。
保育園や幼稚園に通っていたときは、親や先生に助けてもらっていたことが、小学校に入学すると自分でやらなければならないような場面が、どうしても出てきます。そのため、その環境の変化について行けない子どもたちも少なからず出てきます。
実際、通所初日に大勢の見知らぬ子どもたちに驚き、不安を感じ泣き出してしまったり、落ち着きがない態度を取ってしまう子どももいましたが、わずか数回の通所で、楽しそうに活動に参加してくれるようになりました。当然のことかもわかりませんが、傾向的には通所の回数が多い子どもほど早く適応できるようになったと感じています。
また、子どもたちの適応能力という観点から考えると、やはり療育プログラムの練度によることも大きいことがよくわかりました。FORTUNAでは療育プログラムにおいては子どもたちの特性を踏まえてよく練ることが求められており、それに加えて挨拶や礼儀等の細かいところにも気を配ることにも平素から注意するようにしています。最初の段階からこのような生活態度を教えつつ、よく練られた療育プログラムに多くの回数触れ、それに慣れ親しんでいくと自然と生活態度にも表れてきます。
そしてその結果として、嬉しいことに先生や友だちに自ら挨拶ができる子どもたちも増えてきました。
さて以前に小1プロブレムという言葉を紹介したと思います。もう一度おさらいを兼ねてお話しさせていただきます。
小学校に入学した子どもの中には、「先生の話を聞かない」「指示に従わない」「授業中に勝手に動き回る」など問題行動を起こすケースが多発しており社会問題として取り上げられています。この事象においては「家庭における躾け等の問題で基本的な生活習慣や耐性が身についていない」「子どもの集団生活での経験不足」などさまざまな原因が指摘されています。
この問題は、FORTUNAのような教室に通ってくれている子どもたちに取っても基本的には同じです。
小学校に入学したときの4つの課題と呼ばれるものがあり、この課題は社会性を養う上で非常に重要だと言われています。以下にその4つを示してみましょう。
1)学校には校則があったり、行事、時間割などスケジュールというものが存在します。これは実社会においても同じです。それらに早く適応し、慣れることが重要です。
2)学級に適応し始めたら、学校生活をスムーズに過ごすために友だちとの良好な関係を築いていくことが求められます。
3)学習の課題に取り組むことも学校における非常に重要な課題です。子どもたちが多くのことに興味を示し、取り組んでいけるような環境作りが必要です。
4)先生との関係性も重要です。先生のいうことを守りながら、ルールや他者との関わり合い方、社会性を学んでいかなければなりません。
この4つは小学校での課題ではありますが、私たちFORTUNAでも同じような方針で子どもたちには活動してもらっています。
FORTUNAでは、来てくれている子どもたちには、原則、問題や困り事のない小学生と同じように接するようにし、教室のルールや先生との約束をしっかり守ってもらうようにしています。
子どもなので、自分のやりたいよう、好きなようにしたくなるのは当然です。しかし、大人になればなるほど、そうできることは少なくなってくるので、そのままやりたいようにしておくと将来、生活しづらくなってしまう可能性があります。
そのため毎日が自由時間で子どもたちの好き勝手、やりたい放題にならないように注意し、いつの日にか社会に出て行かねばならない子どもたちにルールや約束を守ることの大切さを学んでもらっています。
また毎回始まりの会を必ず行い、時間割やスケジュールを確認し今日行うことの目安を立ててもらってから、当日の活動に入ります。その際、スケジュールの変更もあることを伝え、急な予定の変更が苦手な子どもにも対応する力をつけていただけるように工夫しています。またチャイムを用いて耳から入る情報も重視し、気持ちや行動の切り替えをスムーズに行えるような工夫もしています。
お友だち(他者)との関わり合い方についても、暴力はもとより、話し方や悪い言葉、汚い言葉などにも気をつけて「自分が言われたら、やられたらイヤなことは、他のお友だちにもしないでね」「他のお友だちが困ることはしないでね」という考えのもと、他者を思いやる心を育み、将来の協調性や社会性の獲得に繋げることができるような療育を行っています。
学習面では学校の宿題が有る場合はできる限りこなしてもらい、そのあともっと学習したいと興味をもった子どもたちには、それが継続できるように元教諭の先生方が教材などに工夫を凝らして、子どもたちの学業への取り組みをサポートするようにしています。
先生と生徒の関係性は、先生 → 生徒という一方的なものではなく、また 先生=生徒というようなお兄さんや友だちみたいな関係でもない、子どもたちの言うこと全てにイエスではなく、「褒めるべき時はしっかりと褒め」「ダメなことはダメ」とハッキリ言える<着かず、離れず>の距離感を保つようにしながらその子が成長するために考えられる最善の方法を共有するために毎日ミーティングで話し合っています。
何度も申し上げますが、ルールがなく、子どもたちのやりたいように自由に楽しんでもらうのことが子どもたちに取っては一番心地よいとは思いますが、将来、社会に出た場合のことを考えると自分の思い通りにいかないことがたくさん出てくることでしょう。三つ子の魂百までではありませんが、「遊ぶときは遊ぶ」「勉強するときは勉強する」「友だちと仲良くする」などというメリハリの利いた生活習慣を幼いときにこそ学んでいただきたいとFORTUNAでは考えているのです。
通って頂いている保護者の方はご存じかとは思いますが、子どもたちが、FORTUNAに通ってくれることで、「一歩づつ着実に前に進んでもらえる」ように先生方も療育に関してまっすぐに取り組んでいます。その様子はブログを通して皆様にもお伝え致しております。
これからも私たちは子どもたちの微妙な変化に気づきつつ、しっかり対応出来るように頑張って参りますので、ご理解、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 環境の変化