都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 箱庭療法(2)

こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

前回、箱庭療法についていきなり解説を始めてしまい申し訳ありませんでした。

箱庭療法は、英国のローエンフェルトが、子どもたちの為の心理療法として提唱した技法をスイスのドラ・カルフがユング心理学を導入することで大きく発展させた心理療法の1つです。

完成した箱庭作品やその制作過程に制作者の心理が反映されることは確かです。心理学のなかで多くを勉強した先生の中には箱庭作品でみてそれを解釈することで、子どもたちなどの療育に必要な情報を得ていることもあります。

何もおかれていない、ただ砂が敷きつめられた木箱の中に自分の世界観を投影することは、その子どものたちの内面をある種反映している心理テストのようなものです。

また、家族関係診断テストや学校での生徒理解の手段として利用することも出きます。

箱庭を心理アセスメントの技法として使用する可能性について、箱庭作品によって子どものことについてわかる可能性があるのは、「子どもの生育歴、こどもの困り事、子どもの現在の状況など」で、総合的に見るとなるほどそうなのかな、という感じを受けることが多いです。

しかし、作品全体の流れに注目してみると、子どもの状況に関する一貫したものがみてとれることもあります。

このことから箱庭は心理アセスメントの1つの技法として捉えられることもあるのです。

作成された箱庭には、専門的な知識を有するカウンセラーが解釈を施すのが普通ですが、基本的には、全体的な配置、主題、象徴的理解、系列的理解の4つがあります。

しかし、子どもたちの箱庭表現は多義性を持っていることは、種々の描画テスト(バウムテスト等)と同様に紋切り型の解釈をすることは危険であり、作成した子どもの臨床像などを考慮することによって妥当性のある解釈が可能になると思います。

箱庭療法を行うこと自体は、悪いことではありませんが、その解釈においては専門的な知識をもった先生が必要になると考えられます。

幸いなことに、箱庭について学んだ先生がFORTUNAには居ますので、
私たちは子どもへの1つのアプローチの仕方としてこの箱庭療法にも大変興味をもっており、今後の療育にどのように活用していくかを現在考えています。

都筑区放課後等デイサービス FORTUNA