それでは、感覚鈍麻(低反応)の子どもについてお話します。
前回も述べましたが、感覚鈍麻(低反応状態)は、さまざまな感覚情報を脳が入力しにくい状態のことを言います。
そのため、他の人とは感じ方が変わってきます。
そのため「周囲の雰囲気を読めない人」「痛い人」「自分勝手な人」などと思われがちで、誤解による他者とのトラブルが起こることがあります。
本人には自覚がないので、両者にとってマイナスな要素が非常に多く、「どうしたの?」vs「なぜわからないの?」で皆が悩んでしまうのです。
でも、ヒトには事の大小はあるにしても両方の面があるのは確かです。また、過敏なヒトが全ての情報において過敏ではありませんし、低反応なヒトが全ての情報について低反応なわけではないのです。
過敏な子どもは、おそらく過敏に反応する情報を避けていく傾向に向かうでしょうし、低反応の子どもは、いくら使っても情報が入りにくい傾向になるでしょう。
しかし、そのまま放置してしまうと、感覚はなかなか発達していかず困ってしまうことが多くなってしまうのです。「どうすれば、上手く発達させることができるのか」が非常に重要です。
私たちのような人間はもちろんのこと、家族や学校、周囲の人たちが「この状態」をよく理解し、支援を行うことが大切なのです。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 心理・運動担当