こんにちは都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAの職員Kです。
段々と夏の足音が近づいてきました。今年の夏も去年のような猛暑予想が出ており、ちょっと憂鬱ですが、子どもたちの安全を第一に考えながら乗り切っていこうと思います。
さて子どもたちの様子はといえば、FORTUNAでの新生活に慣れだして、ここでの生活習慣が身につき始めている子が多く見られており嬉しいです。この調子を維持出来れば、困った問題は徐々に解決していくと考えています。
GWも終盤です。今日は子どもの日。ようやく新しい生活に馴染みだした子どもたちが、このGWで生活のリズムを崩してしまうことは良くあります。お家でも規則正しい生活(早寝早起き等)の習慣を守ってください。
さて、今回のお題はこのGW中に起こった出来事です。
私はあるスポーツクラブの会員で、最近は顔見知りの人たちも増え、中には挨拶や世間話もする人も増えてきました。特に高齢者の方が多く、中には私の知らない世界をご存じの方もおられ、新しい発見があり話をしていると楽しいです。
しかしGW中にある出来事がありました。自分が帰ろうとクラブの正面玄関さしかかったときに
「何言ってんだ。馬鹿野郎!」と大きな声が聞こえました。
何があったのかとそちらを見ると、私と仲の良いAさんとお話ししたことがないBさん(2人とも高齢者です)が口論していて、スタッフ達が止めに入っている最中でした。
話を聞いていると、どうやらBさんが身体も洗わず、掛け湯もせずにAさんも入っていた浴槽にいきなり入ってきたので、「汚いから、まず最低でも掛け湯をして汚れを少しでも落としてから風呂に浸かるのがマナーだ」と文句をつけたところがもめ事の発端のようでした。
Bさんも負けてはおらず、スタッフ達に「俺は金を払ってるんだ。あんたたちにとやかく言われる筋合いはない」おまけに「俺は常連客だぞ。利用できる権利があるんだ」と言い返していたそうです。
私が子どもの頃、子どもたち同士で近所の銭湯を利用し、同じ事をしたときに、さきに入っていた近所のおじいさんやおじさん連中にこっぴどく叱られ、言われた言葉を思い出しました。
「いいか、小僧。よく覚えておきなさい。銭湯はみんなが楽しく綺麗に使うところだ。この風呂はお前だけの風呂じゃない!」
昔は叱ってくれたおじさんやおじいさんたちが、お手本を見せてくれたり注意をしてくれて、常識やマナーを教えてくれていたのに、今はそのおじさんや高齢者たちの存在は薄れ、教えてくれていた高齢者たちが私の子どもの時と同じ事をして、おなじ高齢者同士で言い合いをしている何とも奇妙な光景でした。
そもそもスポーツクラブで常連というのは変な言い方で、月会費を払っている限り皆さん常連です。Bさんの権利があるのと同時にAさんや他の皆さんにも気持ちよく利用する権利があるのです。そのためにスポーツクラブ側がよい運営をしなくてはなりません。また、ある種の人たちだけを特別扱いすることは、Bさんみたいな人を生み出してしまうため絶対にしてはいけないことをたたき込まれました。
これは私がスポーツクラブのエリアマネジャーをしていたときに学んだことで、そのことが徹底出来ていない店舗では揉め事がよくありました。
昔と違い現代においては、何でもかんでもがハラスメントのように言われるようになり、文句を言った者勝ちや逆に言いたいことが言えない世の中になっているような気がします。
そして外国からの観光客の増加も相まってマナーや常識の欠如は日常茶飯事の出来事となりつつあるような気がします。
今回のBさんのように自分自身の価値観だけで判断し、相手の事も考えずに権利を主張する人も増えてきているため、何か生きづらい世の中になったなあと感じています。
FORTUNAに来てくれている子どもたちも、困り事があったとしてもいつかはこのような社会に入らなければならないと考えると、まずは常識やマナーを教え、「自分一人で生きているのではなく、みんなと一緒に生きている。自己主張ばかりではなく、他者のことも考える」ということをわかりやすく、しっかり教えていかなければ、益々生き辛くなってしまうのではないかと改めて思いました。
ただFORTUNAにいる時間は非常に短いです。だからこそ家庭や学校での過ごし方が重要となってきます。特に家庭における躾はその子の一生の軸となるものですから、小さいときから常識、マナー、ルールを守る大切さを家庭で教えて頂きたいと思います。「鉄は熱いうちに打て」です。
放課後等デイサービスFORTUNA