こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
言語(言葉)の裏にある「ソーシャルシンキング」を理解させて、言葉を効果的に使えるようにするためのソーシャルスキルとはどういったものなのか、考えて見ましょう。
次のようなものがあると言われています。
①話している相手について自分が何を知っているか。
②自分の考えを相手の興味のあることに近づける。
③相手をことをもっと知るための質問をする。相手が関心を示す質問をする。
④目と耳を使って話を聞き、相手の意図や言外の意味を判断する。
⑤自分の考えを付け加えて、自分の経験を他者の経験と関連づける。
⑥相手の考えを支持する発言をする。あるいは、いきなり相手の発言を否定するのではなく、それについての議論を促す発言をする。
⑦短い言葉(またはボディランゲージ)を使って、相手の考えを支持したり、積極的に相手の話を聴いていることを示す。
などです。
学校などでは子どもを机に向かって座らせ、身体を動かせない状態のまま、相手との話し方について説明をすることがよくあります。(皆さん、静かに座ってよく聞いてくださいねなど)
しかし子どもたちがコミュニケーションを本当に学習する機会は、ほとんどがじっとしていない場面です。遊びや動きの中で友だちとの会話をし、会話をする行為の学習をしていくのです。
机上だけでの会話になるとどうしても「頭でっかちのおしゃべり」になってしまう可能性があるので、今まで説明してきた4つのステップを習得して貰う必要があるとFORTUNAでは考えているのです。
コミュニケーションを行う過程は、非常に複雑であるということがわかって頂けたと思います。しかし、私たちはほとんど呼吸をしたり食べ物を食べるのと同じぐらい自発的かつ無意識にこのコミュニケーションを行っています。
かたや困り事がある子どもの中にはそう簡単には出来ない子どもがいることもおわかり頂けたでしょう。
そういったコミュニケーションが取りにくい子どもたちの為にFORTUNAでは、次のような段階を踏みながら、集団内でコミュニケーションがとれるような療育を行っています。
ステップ1:コミュニケーションを取りたい、あるいは取る必要がある相手のことを考える。
ステップ2:コミュニケーションを取る意志があることを示すため、身体の在り方(距離、身体の向きなど)を確立する。
ステップ3:一定の方向に向けてアイコンタクトをし、単独の相手または集団とコミュニケーションする意図を確立する。
ステップ4:言語(言葉)を用いて相手とコミュニケーションを取りながら、はじめの3つのステップを継続・発展させる。
色々な所や事業所さんでソーシャルスキルトレーニング(SST)と言う言葉が使われていますが、ソーシャルスキルトレーニング(SST)の中には様々なものがあり、保護者や事業所さんは、その子どものためにどんなSSTを療育していくかを常に考えていかなければならないことをご理解頂きたいと思います。
ソーシャルスキルの前にソーシャルシンキングです。SSTと一括りにしてしまえば簡単ですが、実はこんなに奥が深いということなのです。
放課後等デイサービス FORTUNA