都筑区放課後等デイサービスFORTUNA  子どもの気持ちの理解⑥

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

今まで、「子どもの気持ちの理解」というテーマを元に書いてきました。

 

「子どもの気持ちを理解する」というのは簡単ですが、それを理解した上でどう実践していくかが重要で、職員の先生たちの「腕の見せ所」だと思います。

 

ここで、私たちFORTUNAの「療育・教育方針」についてお話しします。

 

私たちFORTUNAは、「子どもたちが健全に成長し、将来、迎えなければならない社会生活において、できる限り自立した生活を行えるようになってもらうために、今、何を教えるべきか」を考えて、療育・教育を行っています。そのことは、すなわち、「FORTUNAにおける集団活動=将来の安定した社会生活」につなげていくことなのです。

 

SSTという言葉をご存じの方も多いと思います。以前にも書きましたが、実際のところ現代社会で求められるソーシャルスキルは、「対人関係を円滑に築き、そして維持するための術やコツ」だと言えます。

そのために小学生時代に必要なのは、①役割取得能力の発達 ②規則についての認識の変化 ③考える力の発達 ④感情の発達といわれています。

 

FORTUNAでは、「子どもの気持ちの理解する」にあたり、この4つを考えながら教育・療育プログラムを作成し、実践するように心掛けています。

 

しかし、元小学校教諭、保育士、幼稚園教諭などの経験者でも、これを実践することはなかなか難しく、FORTUNAの職員は、日々、遅くまで残って子どもたちの様子についてミーティングを行いながらプログラムを作成しています。

 

特に若い先生たちは、「子どもの気持ちの理解」と「ワガママをきく」の違いについての理解が難しいようで、どうしても子どもと「友だちの関係」になりがちです。

 

「それのどこが問題?」と思われるかもしれません。

FORTUNAは「子どもを預かる、見守る」教室ではなく、教育・療育を実践する教室です。

なので、教師と生徒という関係性を築いているところが、他の事業所との違いだと思います。

 

仲が良い=友だちではないのです。

 

私をはじめFORTUNAの職員は全員、教師であると考えています。なので、子どもが他者に迷惑な行動をとるなど常識的に間違っている行動に対して「それはダメだよ」や「やめなさい」とハッキリ言います。

なぜなら、その教育や指導が将来的に社会に出て、自立した生活を行うためにその子にとって必要なことだと考えているからです。

「相手が子どもなのに、そんなに厳しくしては可哀想」と思われる方もおられるかもしれません。

しかし、厳しく言われたからといってFORTUNAに来てくれる子どもたちが行き渋っているかというと、実際はそうではなく、子どもたちはいつも笑顔で楽しく通ってくれています。

 

しかし、職員は子どもたち全員と仲良しです。

 

子どもたちのほとんどが「良いこと」と「悪いこと」の区別がついています。ただ、それがわかっていても、切り替えが難しかったり、行動や感情が少し抑えることができないのです。そこを、私たちが「一緒に出来るようにしていこう」と考えている、すなわち子どもの気持ちを理解しようと努力している姿を子どもたちがなんとなくわかってくれているから、行き渋り等がないのだと思います。

 

私の教員や指導者であった約40年の経験から言いますと、子どもたちは、大人が思っているより賢いところが多々あります。そのため、子どもたちと良い関係性をしっかりと築けていれば、時に厳しいことをいっても関係性が壊れることは、まず、ありません。

 

この良い関係性こそが、「子どもの気持ちを理解する」ということになると考えています。

 

何度も言いますが、将来、子どもたちは一人で社会という荒波に立ち向かい自分の足で立って、厳しい世の中を生き抜いていかなければなりません。この現実は変えられないのです。

 

私たちFORTUNAは、子どもたちや保護者のために少しでも役に立ちたいと考えて活動しています。

 

次回は、また「子どもの気持ちの理解」について具体的な話をしていきます。

 

放課後等デイサービス FORTUNA