都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 構造化について

こんにちは!
都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。

  今回は自閉症の方との有効な方法として「TEACCH」というプログラムの「構造化」をご紹介したいと思います。

そもそもTEACCHとは、自閉症の方やその家族、その支援者のためのものであり、自閉症の方が社会や地域の中で自分らしく行動が出来るようにする支援のことです。

TEACCHとは略語で、もともとは、「Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren」を短くしたものです。日本語にすると「自閉症及び関連するコミュニケーション障害を持つ子どもたちのための治療と教育」となります。

自閉症の方は、状況の理解が苦手と言われています。状況が分からないと不安やパニックになってしまうのです。TEACCHの方法の一つに環境を整える「構造化」という支援の方法があります。構造化には3種類あります。

1つ目は、「物理的構造化」です。これは、部屋の内部をカーテン当で仕切り、視覚からの刺激をなくす手法です。周囲の環境を整理し、活動と場所が一対一になるようにします。各場所や場面を視覚的に理解しやすくすることで、何をすればよいのか見通しが立ち、落ち着いて活動に参加が出来るようになります。

2つ目は、「視覚的構造化」です。これは、コミュニケーションが困難である方に対し、写真やイラスト色分けなどをして、視覚的に物事が把握しやすいようにするという手法です。

3つ目は、「時間の構造化」です。これは、一日の流れやスケジュールなどをイラストや写真で提示するという手法です。活動を前もって予告し、見通しを持つことで不安や恐怖を解消し、スムーズに進行が出来るようになります。

また、こちらの意思を示すだけでなく、自閉症の方からの意思表示にも有効です。例えば自閉症の方が、トイレに行きたいとします。言葉でのコミュニケーションが難しい場合、トイレの絵カードを見せることでトイレに行きたいという意思を示すことが出来るのです。

しかし、この支援方法には注意点があります。それは、絵カードを指導者側が使うことで、視覚優位な子は思わずカードに従ってしまうかもしれないという点です。指示して動かすのではなく、本人の意思を聞いてあげる手段として行うことが好ましいでしょう。

注意点はありますが、これらの支援を行うことで自閉症の方が安心して行動が出来るようになる場合もあります。