都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 限局性学習障害(LD)について

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

今回の連載は、学校教育における「発達障害」という概念には、3つの障害が含まれています。一つ目は自閉症スペクトラム障害(ASD)、二つ目は注意欠如・多動性障害(ADHD)、三つ目は学習障害(LD)です。

また医療や福祉の分野では、この3つに知的障害を加えて発達障害としています。

 

今回はこの中の限局性学習障害(LD)について書きます。

 

教育分野におけるLDとは、基本的には「全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態」を指します。

 

特に、文字の読み書きに困難を示す子どもが多く、音声言語による会話は何不自由なく行える一方で、文字を読んだり書いたりすることに困難があります。主には「よく読み間違いをする」「拾い読みしか出来ない」「文字は読めるが、文の意味が読み取れない」「改行、段落を間違える」「助詞で文章を区切れない」などが特徴で、成人期になっても、小学校低学年レベルの漢字学習が習得できない場合もあります。

 

名前のとおり、主に学習面において困難が強く表れてきます。同じ内容でも、授業中に口頭で説明されれば理解できますが、黒板に書かれているだけだと、読んで理解したり、板書することが難しくなってしまいます。

 

聴覚ー音声で捉えた情報は理解できるので、意見を述べたり会話をしたりすることはほとんど困難が示されませんが、板書の視写場面になると途端に取り組めなくなったりします。LDに対する理解がないと、単なる本人の怠けややる気のなさと誤解してしまったりするので注意が必要です。

 

このような児童は、学年があがり学習難易度が上がるにつれて、行動ー情緒の問題(自己肯定感や学習に対する意欲の低下など)が拡大してしまう危険性があります。

 

続く)

 

放課後等デイサービスFORTUNA