都筑区放課後等デイサービスFORTUNA FORTUNAのSSTへの取り組みについて④

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。

 

ここ数日は、昼は暑く、夜は寒いと感じるぐらいの温度差があり、身体への負担が大きいような気がします。インフルエンザも流行の兆しが出ています。皆さんも体調には気をつけていただきたいと思います。

 

さてSSTの続きです。

 

前回は、「モデリング」、「般化」、「維持」について説明してきました。

 

ソーシャルスキルを学ぶと、色々な場面でそのスキルを自主的に応用できる子もいれば、1つ1つ場面を確認しながら、練習を繰り返し積み上げていく必要がある子どももいます。後者の子どもの場合、自然にスキルが定着しづらい原因が色々と考えられます。

 

特に新しいことに挑戦するのを嫌がる子どもや、すぐに「出来ない」と諦めるのが早い子どもには、共通して他者への依存傾向が強いように感じます。「頑張って先生と一緒にやろう」と言っても、「先生がやって」という言葉を聞くこともあります。

 

FORTUNAは、子どもたちの「出来る力」を信じているので、職員たちは根気強く「一緒にやろう」「こうやってみて」とお手本を見せながら活動するようにしています。その結果、多くの子どもが一人で出来ること(自分の言葉で自分の気持ちを伝えることなども含め)が増えていっています。

しかし、子どもの中には「出来ないからもうやらない」と言って、先生たちがやってくれるのずっと待っている子どももいます。そして、そのような子どもの中には「自分の言葉で相手に伝えることが難しい子ども」も含まれ、自分がやることに不安をおぼえ、全ての「○○したくない」に繫がってしまう子どもがいるのも事実です。

 

しかし、年齢を重ね成長していくにつれ、今までは他者にやってもらってきたことをどうしても自分でやらなければならない場面(逃げることができない現実)が増えてきます。それをクリアすることが自立に繫がっていくと考えて、療育に取り組んでいます。

 

また私たちは、子どもたちにこのような差がでてしまう原因は何か、親の関係が、過干渉や過保護になっていないかを常に考え、保護者からのアセスメントシートや個別支援計画と照らし合わせ、その子どもの課題となっていることは何なのかを把握し、一人一人にスキルの実行を促すように働きかけを行い(プロンプト)、個別にサポートする場合もあります。その上で子どもから自分の言葉で話すことが出来る子には、根気強く待ちながら話を聞くようにしています。

 

さて、今回のお題は「リハーサル」です。

みなさんご存じのロールプレイとは、正しいスキルを演じさせてみることです。このロールプレイはリハーサルの1つです。ただ、社会性に困難がある子どもたちにとっては、ロールプレイだけでは、それ以外の場面で行えるようになるのは難しく、効果が薄いといわれています。

そのためFORTUNAでは、ある程度できるようになった時点で、外出プログラムなど日常場面を想定した外出プログラムを実施し、ソーシャルスキルを実践できる環境を整えるようにしています。

 

また、前述したプロンプトをタイミング良く行うことは、指導経験(ただ単に年数が長いのではなく、子どもとの上手な関わり合いが出来ている年数)がなければ、上手くできないことがあります。何事もそうですが、「タイミング」が重要です。また、子どもたちによってタイミングもそれぞれ違います。

FORTUNAでは、職員が子どもの様子を観察し、どのタイミングでプロンプトを行えばその子の成長に繫がるかも考え、毎日のミーティングで話し合いながら、毎回、集団療育に取り組んでいます。

 

次回に続く>

 

放課後等デイサービス FORTUNA