こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
朝晩は秋らしくなってきて、寒く感じることが多くなってきました。体調管理に気をつけていただきたいと思います。
さて、簡単にSSTといっても非常に奥が深い技法であり、かなり勉強や経験を積まなければ、SSTを教えることは難しいことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
では、前回に書きましたオペラント学習理論について簡単に説明します。
オペラント条件付けなどの言葉でも知られ、アメリカの心理学者スキナーによって定式化された行動主義心理学の基本的な理論の1つで、報酬や罰などの結果に応じて、自発的な行動(オペラント行動)が学習される心理学の過程です。そのためオペラント条件付けは、良い習慣を身につけたり悪い習慣を改善したりする際に応用が可能です。
オペラント条件付けの主な要素には、「オペラント行動」、「強化」、「罰」、「行動随伴性」があります。(因みに、心理学分野において、オペラントという言葉は「自発的な」という意味をもっています)
その中の「強化」はオペラント強化とも呼ばれ、自発的な行動の後に特定の刺激を与えることで、その行動の発生頻度を変化させる学習プロセスで、行動の直後に報酬などの刺激を与えることで、その行動が増えたり減ったりします。行動の直後に報酬を与えることで、その行動の頻度を増やす刺激を「強化子」とよびます。強化子には、「正の強化子」と「負の強化子」があり「正の強化子」は、与えることで行動の頻度を増やす刺激で、「負の強化子」とは、嫌な刺激を取り除くことで行動の頻度を増やす刺激をいいます。
SSTにおけるフィードバックは、この「強化」のことで、子どもの行動を増やす(強める)働きかけのことを指しています。褒めること、褒美をあげることなどをいい、子どもの年齢、興味、関心事などに応じて、強化子の種類や与えるタイミングを考える必要があります。
FORTUNAでは、この強化子や与え方について深いこだわりをもって取り組み、子どもたちを支援する側として、子どもたちの様子をよく観察し、普段の関わり合い方が子どもにとって良い強化子となるように工夫を凝らした療育を目指しています。
このようにSSTは奥が深く、難しいことはおわかりいただけましたでしょうか。ご家庭でも、参考にしていただき、子どもたちの成長につながっていけば嬉しいと思います。
何かわからないことがあれば、連絡帳に書いていただければと思います。
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放課後等デイサービス FORTUNA