都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 「6歳児の発達心理学」⑥

 こんにちは。都筑区放課後等デイサービスFORTUNAの公認心理師のK・Kです。6回目となる今回は、6歳児の定型発達の「社会性の発達」についてお話したいと思います。また、定型発達はあくまで目安であり、全ての6歳児が定型発達の特徴を持つとは限らないことはご了承下さい。

 

【社会性の発達】

 6歳児は競争心旺盛で、あらゆることで1番になりたがります(Gesell Institute, 2011)。負けると怒り始め、自分なりのルールを作り上げることもあります。威張ったり、自分をとても大きく見せたりすることもあります。怒られないための嘘をつくこともあり、自分の間違いを認めたり、謝ったりすることが難しいこともよくあります。失敗や間違いを認めることは、6歳児の脆弱な自己肯定感と、自分はできる、という有能感のアイデンティティの発達を脅かすからです。

 6歳児はこれまでよりも友達に興味を示し始めます。それにより、仲良く遊ぶこともありますが、言葉や行動で攻撃したり、負けないためにズルをしたりすることもあります。

 またこの時期は言語が発達してきます。それにより、徐々に衝動的・身体的な攻撃行動は減少していきます。子どもの質問責めに疲労困憊してしまうこともあるかもしれませんが、この発達段階では質問することが子どもの学習とコミュニケーションの主な手段となっているのです。

 

 

次回は、「関係性の発達」についてお伝えできたらと思います。