都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 「6歳児の発達心理学」⑧

 こんにちは。都筑区放課後等デイサービスFORTUNAの公認心理師のKです。8回目となる今回は、6歳児の定型発達のまとめをお話したいと思います。また、定型発達はあくまで目安であり、全ての6歳児が定型発達の特徴を持つとは限らないことはご了承下さい。

 

【まとめ】

 6歳児は身体、情緒、環境共に急激な変化の中にあります。自立を求める気持ちと、親や教師、仲間と繋がっていたいという気持ちとの葛藤から、予測不可能で感情的に見えることがあるかもしれません。その急な世界の広がりと成長によって、様々な新しいことを吸収し披露しようとしますが、自分に自信を持とうとしている最中のため、大人が思っている以上に繊細で、批判や訂正に敏感な時期でもあります。親や教師、仲間から認められたり信頼されたりすることで、自己肯定感を高めていき、より仲間との関係にエネルギーを注いでいくようになっていきます。

 大人ができることとしては、以下のようなことが考えられます。一貫性があり予測しやすい環境を作ることは、子どもの安心感を生み出し成長を後押しします。子どもに選択肢を与え、結果だけでなく努力の過程にも焦点を当てながら成功体験を積み重ねられるようサポートすることで、子どもの自己効力感や自己肯定感、責任感を育むことができると考えます。

 「自分に自信を持つ」という発達課題は、6歳に限らず小学校低学年のキーとなるテーマですので、子どもが自信を得られるようサポートしていけたらと思います。