放課後等デイ FORTUNA  姿勢保持のための体幹トレーニング①

こんにちは。都筑区の放課後デイサービスFORTUNAです。

ASDやADHDの子どもたちの中に発達性協調運動障害(DCD)が見られることが報告されており、発達性協調運動障害について以前にブログで書かせていただきました。またそれに伴いそれらの問題がある子どもたちへの運動療育の重要性も述べてきました。

夏休みが終わりに近づき、間もなく2学期に入ります。FORTUNAに来てくれている子どもたちも集団での活動が徐々にできるようになり、ルールや順番を守ることができ始めました。またスポーツや遊びにおいて勝ち負けへのこだわりや執着があった子どもたちにおいては、そのこだわりに改善がみられ癇癪を起こす回数も激減しています。

その様子を見て改めて、運動療育の重要性を認識しているところです。

さて、その中で運動(動作)などについては姿勢の保持についての重要性もクローズアップされています。その中でDCDの子どもたちにおいては、机の前にじっと座っていられず姿勢が乱れる。すぐに床に寝転んでしまいグニャグニャと姿勢が定まらないなど、保護者の方の中で気にされている方も多いかと思います。

皆さんもご存じのように姿勢保持については、体幹部の強化が重要な役割を果たしています。

FORTUNAの子どもたちは、1学期間(4~5ヶ月)療育をおこない、友だちができ会話も弾むようになった上に、時間やルールを守り、気持ちや動作の切り替え、勝ち負けへのこだわりが減ってきたことを考慮し、集団での本格的な運動療育をそろそろ開始できるようになってきたかなと嬉しく思っています。
そのため夏から秋にむかう涼しい季節ぐらいから、プロフィットネストレーナー監修の元、体幹に内容を絞ったトレーニングを行い、姿勢の保持を目的に運動療育を行っていきたいと考えております。

これから不定期になるとは思いますが、数回において体幹トレーニングについて簡単に説明していきます。トレーニング方法だけではなく簡単な理論もご理解いただければ、より効果も上がってくると思います。ご家庭でできるトレーニングも紹介しますので、興味をお持ちであればお子さまと一緒のトレーニングの参考にしてもらえれば幸いです。


そもそも体幹とは何なのでしょうか?見事に割れた6パックの腹筋を想像される方もおられるかもしれません。
しかしことはそう簡単ではないのです。身体は、簡単にいうと頭部・上肢・体幹・下肢の4つのパーツに分かれています。すなわち、上肢と下肢を繋ぐ連結部が体幹となります。(胴体ですね)
この胴体部は、背骨や特に骨盤の向きや角度に影響を与える筋肉が集中し、姿勢を保持するうえで非常に重要な役割を果たしているのです。

ちょっと詳しく言いますと、体幹とは主に胸部・背部・腹部・腰部のことを指します。この部分は姿勢の維持・保持はもちろん身体を動かす起点となる部分です。また、下半身を動かす臀部(お尻)の筋肉も身体のバランスに大きく関与してきます。要するに腕や脚を動かすためには、腕や脚の筋肉を動かすのではなく、その大元である上半身や下半身の間にある体幹の筋肉を動かさなければならないのです。

人によって様々ですが、年齢を取ってくると、大方の人は身体能力の衰えを感じてくるのではないでしょうか。歩行、階段の昇降、電車の中、買い物や子どもたちとの遊びなどの日常生活の中で、息切れ、つまづき、転倒などで実感される場合もあるでしょう。
若い頃は、電車の揺れに堪えられていたが、歳を重ねる毎に電車の揺れに堪えられない。後は動きの流れに身を任せるだけとなってくると若い時の筋力を維持することは難しくなってくるでしょう。気づいたときから時の流れに抗っていかなければ、弱っていく一方なのです。

次回は表層筋と深層筋(インナーマッスルとアウターマッスル)についての説明から始めましょう。



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