都筑区放課後等デイ FORTUNA 言葉の発達で重要な要素②

こんにちは。都筑区放課後等デイサービスの FORTUNAです。



今回は「左右の脳の連動」です。

皆さんには利き手があると思います。(まれに両方の手を上手く使える人もおられますが)
ASD児の場合、自己刺激行動が目立ちます。そのほかに利き手の確立が遅れていることがあります。
利き手の確立のメカニズムは、ラテラリティの確立と呼ばれています。

一般的な話ですが、生後6ヶ月ぐらいで前庭感覚の発達とともに体幹が発達し、中心軸ができてきます。中心軸ができてくると起き上がり、座れるようになります。
起き上がることで視界が広がり、両手を自由に使えるようになります。また、体幹を中心軸を中心に回転させる(ひねる)動作が可能になります。
そうしているうちに、身体をひねって体の中心軸を越える動きを行うようになります。これを正中線交叉といい、脳では「左脳が右半身」「右脳が左半身」を主に司るようになるのです。
つまり、正中線交叉を行うことにより、左右の脳が連動して働き始めるのです。そして、身体や脳の各部位の役割が明確になっていき、脳内で優位性のあるほうが利き手として確立すると言われています。

ASD児の場合、前庭感覚の発達が不十分なために、・中心軸が十分に確立していない。・身体をひねって正中交叉が上手く行えない。・脳の役割分担ができていない。・利き手が確立していないなどの発達のつまづきの可能性があるのです。
このような場合、利き手が確立していないからといって、無理に右手を利き手にしようと訓練しても意味はありません。

まずは前庭感覚の発達を促しましょう。これによって体幹(前庭脊髄反射)が促され、その子は身体をひねって自由に動かせる範囲が多くなります。それにともない正中線を交叉する種々の運動を増やしていくことによって、脳の役割分担が進み、利き手が確立していくと考えられています。

正中交叉のための運動については、お忙しいでしょうが運動の先生からお話しして頂きましょう。

都筑区放課後等デイサービスの FORTUNA