こんにちは都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
今日は暖かい日となり、そろそろ桜の話題も出てくる時期になりました。桜の話題がでるということは、もう間もなく、FORTUNAに通ってくれている子どもたちも進級するということです。4月からは、お兄さんやお姉さんになるわけです。1年経つのはあっという間ですね。
ということで、生活面において子どもたちがこの1年間でどれだけ成長してくれたのかを見るために、いつもなら療育のスケジュールが決まっているのですが、今日はスケジュールを殆ど決めず、自分たちで時間配分をしていかなければならない特別プログラム(創作)を行いました。
生活面においては、次の3つを主なテーマとしました。
①子どもたち自身に想像力を働かせてもらい、自身の自主性に任せる。
②時間を守り、気持ちや行動の切り替えをできるだけ早くする。
③離席をせず、他人に迷惑をかけず療育プログラムに集中して取り組む。
また、学習面としては、平面(2D)視から立体(3D)視への変換が出来るかどうかを粘土を使って造形物をつくることで確認しました。
プログラムをはじめるにあたり、子どもたち自身が作りたいもの、好きなものの絵を設計図として作成してもらいました。自分が作りたいものをイメージできる子どももいれば、イメージできない、イメージするのが難しい子どももいて、イメージできない場合はお手本として本棚から書籍をもってきてそれを見て書いてもらいました。
その次は、色鉛筆を使って色づけ(塗り絵)をしてもらいました。「自分の作品なのでどんな色でもいいよ」というとほぼ単色で書く子どもが多いように感じましたが、そこは個人自由なので細かくは指示しませんでした。
最後は絵の具を使って作品の色塗りに挑戦してもらったのですが、大人からすると「えー?」となる色を選ぶなど、個性を爆発させ、各自が好きな色をふんだんに使って完成させていました。(本当は最初の色鉛筆で書いたとおりに塗るように指示を出したのですが、自分たちの作品への想いや感じ方が変わったのか各々が好きなように塗りだしたので、今回はそれ以上の指示は出しませんでした)
みんな真剣に、最初の絵(私は作品の設計図と呼んでいました)を書くときから静かに取り組んでくれました。その作品は車、動物、昆虫、建物、架空の生物等どんなものでも構わないというルールにしたので、想像力を働かせなくてはなりません。いつもは、学校やご家庭でも同じだと思いますが、「これをやりなさい」「あれをやったのか」などと親や先生からの指示が出ると思いますが、今日は、全てが自由な状態にしました。
最初、子どもたちに「自由にしていいよ」と言ったところ「やったー」と全員が喜んでいましたが、自分が作りたいものをすぐに決めて作品作りに取り組み始める子どもがいる反面、固まってしまう子どもがいることもわかりました。大人でも、自分で考えて行動するとなるとなかなか難しいと思います。それが子どもとなると尚更です。
ただ、私は教師時代、指導者時代から、子どもたち自身が”自分で考える。自分で判断する。自分で実行する。”ことが出来るようになることを常に目指しています。
自分で考えることが出来なければ、命令どおりに動くロボットのようになってしまうのではないか、子どもたちにはそうなって欲しくないという想いから、今回は自分たちで考えてやってもらう練習をしたのです。
子どもたちは全員最後まで静かに非常に集中してプログラムに取り組むことが出来ました。なかには驚くほど上手な作品をつくってくれた子どももおりました。また、失敗すると気持ちの切り替えが上手くいかずそのまま気持ちが沈んでしまう子どももいましたが、今回は非常にスムーズに気持ちを切り替えることができていたりと嬉しい発見がたくさんありました。
今日の活動において3つのテーマを完璧にこなしてくれたことは、この1年間で子どもたちが成長してくれた素晴らしい結果だと思っています。
最後に大切な言葉である”テキパキ”を子どもたちに伝えましたので、家でも使ってみて下さい。
非常に嬉しく思えた1日でした。
次回のブログも是非、ご覧下さい。
放課後等デイサービス FORTUNA