都筑区放課後等デイサービス FORTUNA オペラント条件づけ①

こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

今回は、(認知)行動療法の考え方を簡単にお話します。スキナーによるオペラント条件づけという説を元にお話します。
スキナーはアメリカの心理学者で動物実験による基礎研究から実験的行動分析を確立した人です。

オペラント条件づけとは、個体が自分から行った反応(この行動を何らかの装置により計測したもの)にある現象を伴わせることでその反応に変化が見られることを言い、「道具的条件づけ」とも呼ばれています。

ところで筋肉には随意筋と不随意筋というものがあるのをご存じでしょうか。自分の意志で動かすことが出来る筋肉を随意筋とよび:(上腕二頭筋などの骨格筋)自分の意識では動かすことが出来ない筋肉を不随意筋と呼びます:(心筋、平滑筋:心臓の動きを自由にコントロールできるヒトはいませんよね)
*心臓は実は筋肉だったことにもちょっと驚いて頂けたら嬉しいです。
オペラント条件づけの対象となるのは、個体のこの随意的な行動です。随意的な行動とは、上記のように自分の意識でコントロールができる行動ということです。(逆に不随意的行動とは自分の意識ではコントロールできない行動ということです=反射)

皆さんは「パブロフの犬の実験」をご存じでしょうか。<パブロフの犬については、機会を改めて説明します>
このようなオペラント条件づけがパブロフによるレスポンデント条件づけ(不随意的な行動の変容過程)とは異なる「学習の過程」であることをスキナーは指摘しました。

スキナーはハトを使って実験を行いました。
どのような実験だったのか。まず、レバーを押すと餌が出てくるような装置を設置した小屋にハトをいれます。放っておくとハトはお腹が空いてきます。ハトのお腹が空く⇒レバーを押す⇒餌が出る。と言う仕組みの小屋です。
すなわち【きっかけ】(お腹が空く)⇒【行動】(レバーを押す)⇒【結果】(餌が出る)という流れです。
行動の後にハトにとって「良いこと」が起こるので、どんどんその行動を行うようになるのです。

このことはヒトにも同様に起こっているのです。【きっかけ】⇒【行動】⇒【結果】という同じ流れで考えてみましょう。宿題が出る⇒勉強する⇒親や先生に褒められる。友だちが野球をしている⇒仲間に入れてもらう⇒楽しく遊べる。ということです。

次回は、このオペラント条件づけと(認知)行動療法とがどう関係しているかの話をしましょう。
それでは、また宜しくお願いいたします。


都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA 心理担当