都筑区放課後等デイサービス FORTUNA ケンカ

こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

今日は「ケンカが多い」ことが困り事になっている子どもの話です。

まずは行動面から見ていきます。

A君は力加減が上手くできません。なので、友だちとのケンカの原因も「叩かれた」ということに起因します。
なぜ、力加減が出来なのでしょうか。
原因として考えられるのは、「固有感覚が発達していない」と力の調節が上手くいかず、本人が思った以上に力が入り、相手に怪我をさせてしまったり、走ったときに上手く止まれずに人にぶつかったりしてしまいます。

乳幼児期は固有感覚がまだ発達途中なので、不器用なのは仕方ありません。力加減もうまくできません。しかし、乳幼児期は怪我をするほど力も出ないので、あまり気になりません。

しかし、年齢が上がってくるにつれ、身体も大きくなり筋肉もついてくるので、不器用なことによって相手に怪我をさせてしまう確率が増えてきます。ケンカになればなおさらです。

固有感覚の発達が遅れると、自分に刺激を入れる自己刺激行動のために廊下を走ったり、階段から飛び降りたりしたがるので、怪我をする確率も上がってきます。

このような子どもには前庭感覚への自己刺激行動や痛覚の低反応が見られる場合があります。この痛覚が低反応の場合、痛みを感じにくいので自分の意思で身体を止めることが難しいために、より身体のコントロールが困難になるのです。

このようにA君は、固有感覚のみならず、「原始感覚全体」の発達が遅れていて、ケンカの原因になっていることが考えられるのです。

子どもの動きをよく観察し、運動心理の専門家による課題設定が重要になることもあります。

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