放課後等デイ FORTUNA 問題行動に基づく子どもの理解

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。

早いものでもう3月になりました。年長さんはもうすぐピカピカの1年生ですね。

今回は問題行動に基づく子どもの理解について考えてみましょう。

定型発達児も発達障害がある児も基本的には同じ考え方です。今日は先生(保護者)の視点から考えてみることにします。

1つの例として、先生(保護者)の困り感として「落ち着きがない子ども」がいる。「不登校気味の子ども」がいる。特にAくんが気になる。等があるとします。

このような場合は、問題のアセスメントすなわち「人や物事を客観的に評価・分析すること」が有効です。

今回の例の場合、落ち着きがない子どもに対して⇒どんなときに落ち着きがないのか。不登校気味の子どもの子どもに対して⇒深刻度は? A君の行動に対して⇒きっかけは?また行動の後に生じる結果は?というアセスメントが取れたとします。

次に必要なのは、問題に対するニーズの共有です。すなわち、1)おしゃべりさせず何かに集中して取り組ませる。2)不登校なのが友だち関係が原因であるならば、その友だちとのトラブルを解決するための社会的スキルを習得させる。
3)A君に適応する注目獲得行動を習得させる。となります。

ニーズに応えるための子どもの理解として、1)行動の「きっかけ」に着目した行動の理解:仲良しの子ども同士での班活動⇒おしゃべり となりますから、問題行動を引き起こす「きっかけ」をなくしましょう。この例では、席替えや班の再編成で仲良し同士が一緒にならないように工夫します。2)行動の「結果」に着目した子どもの理解:においては、学校を休みがち(不登校気味)⇒過剰な反応、課題の撤去など、問題行動に対してはポジティブな結果を与えないことが大切です。3)行動の「相互作用」着目した子どもの理解:においては、A君がB君にちょっかいを出した場合⇒B君が過剰に反応する A君、B君どちらかアプローチし易いところから働きかけましょう。すなわち、A君に「ちょっかいを出すのをやめなさい」というのか、B君に「いちいち過剰に反応するのはやめて、相手にしなくていいよ」というのか、どちらがアプローチし易いかを考えて、バランスを取ります。

では、なぜ「子どもの理解」が必要なのでしょうか?

1つは子どもの問題を共有するためです。先生方や保護者、また子どもたちが同じ方向に向かってアプローチしなければなりません。2つめは介入方針を立案するためです。成功したときに、その手続きを蓄積させ、失敗したときに、どの段階で間違ったかを検証しなければなりません。すなわち、機能の予測が間違っていたのか、代替行動の設定のハードルが少し高かったのか。どの段階での手続きが良くなかったのかを振り返るのです。3つめは介入結果を評価するためです。主観的な評価ではなく、客観的な評価を維持・促進の手段も合わせて検討するのです。

次回はもう少し介入結果の評価について、少し詳しく解説します。

都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA  心理担当