こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
ボディイメージの3回目です。
前回、「まね」をすることによるボディイメージが育つ話をしました。
「まね」をする力が高まると他者の動作に対して「自分もやっている状態」をイメージして、相手の気持ちを考えた行動がしやすくなると言われています。
生活スキルやコミュニケーションスキルの獲得が早くなり、そして多くのスキルを身につけることで、同じ動作をする他者の意図や気持ちを予想する力も育っていくと考えられています。
「まね」とともにボディイメージを育てるのに必要な機能として、
1)認識(目標を見つける力)
2)観念化(やり方を思いつく力)
3)運動企画(手順を考える力)
4)運動の遂行(実際にやってみる力)
の獲得があります。この4つの力はまとめて「行為機能」とも呼ばれています。
発達障害児童の療育現場で、「よく物にぶつかる」「通れそうもないところを通ろうとする」など子どもが自分自身の大きさについて把握していないと思われる場面をみかけることがあります。
このような現象の背景の一つに身体図式の問題が挙げられることは多いのです。
HeadとHolmesは、身体図式を「自分の身体の姿勢や制御する際に、ダイナミックに働く無意識のプロセス」と定義しました。Ayersは身体図式を「脳に備えられている<地図>であり身体各部位の情報、それらが行うことが出来た運動含まれている。また、その地図は脳内で運動の道具として働く」としています。
このことに関しては、機会があればお話します。
それでは行為機能について説明していきましょう。
1)認識(目標を見つける力)
最初に必要なのは、物事を認識する力です。何か行動を起こすためには、認識することが必要です。これには主に、視覚や聴覚といった識別感覚による認識が必要です。その上には、目的意識や興味関心を持つ力が必要となってくるのです。
次回は、観念化(やり方を思いつく力)の説明をしていきましょう。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA ボディイメージ ⑶