都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 発達障害への理解③

こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNA です。

大雪の恐れがありましたが、何とかそうならずに済んで良かったです。北京オリンピックで日本の選手の方たちも頑張っています。
来月から多くの子どもたちが来てくれます。今から準備しておかなくては間に合いませんので、私たちFORTUNAのスタッフも休日返上で、子どもたちが喜んでくれ、前に進むためのプログラムづくりを頑張っています。

さて、認知行動療法の続きです。

理想的には、子どもたち自身が自分で自分の行動、思考や感情などを観察して出来るだけ記録を残し、どういう時にどういう行動が起きやすいかを観察できれば良いでしょう。しかし、子どもにはそれはほとんどできないでしょう。だから周囲のサポートする人たちの観察眼が重要になってくるのです。

心理担当としては子どもの観察が重要であることを代表にお伝えし、スタッフ全員にもその自覚をもってもらいたいとお伝えしたところ、FORTUNAでは、常に子どもの様子の観察を怠らないようにスタッフ全員が注意することが最重要事項として取り扱われています。そして保護者の方とのコミュニケーションツールの一つとして連絡帳を用い、教室での様子の報告とご家庭での様子の連絡、相談を密にしています。それに加えて、ただの送迎にならないように、送迎時に保護者の方と直にお話しをさせて頂き子どもの観察した様子など、コミュニケーションを取るようにしています。

しかしこれは認知行動療法における導入部分に過ぎません。

困り事がある子どもがいる場合の認知行動的介入(アプローチの仕方)について説明していきましょう。
認知行動的介入には1:社会的スキル 2:対処スキル 3:認知的再体制化の3つがあります。
このうち2と3について説明します。
2の対処スキルです。これは、子どもが困った時にどのようにしたら良いのかというような選択肢を増やすようなアプローチの仕方です。(友だちや先生に相談する。保護者に言うなど)
3の認知的再体制化は認知再構成法とも呼ばれ、考え方や思考の話でどういう考え方ができると自分は楽に過ごせるのか、落ち込んだ時に他の選択肢、他の考え方もあることに気づかせ、「実際にやってみよう」と考えられるようにします。
そして、行動実験を行います。すなわち、家や学校でそのやり方を実行するのです。そして上手くいった場合は、「上手くいったね」という成功体験のフィードバックを重ねながら、これを何度も循環させながら支援を行っていく方法です。

認知行動療法においては、この認知行動的介入が不可欠です。FORTUNAではこのことを念頭におきながら、子どもたちの困り感をできる限り減らしていこうと、日々、スタッフ全員でカンファレンスを行っています。

次回はまとめです。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 心理担当