こんにちは、都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。
前回の続きです。
外気がー20℃(風が吹いてきたので体感温度はもっと寒かったです)でコカコーラの自販機の灯りの中、その横ベンチに座っていましたが、あまりに寒く、時間もまだまだある(午前1時過ぎだと思います)ので、身体を動かして少しでも身体を温めようと、軍用の汚いボストンバッグを肩に担ぎ歩き出しました。
薄暗い外灯に照らされて、雪で濡れた路面をトボトボと歩き出しました。
地理が全くわからないので、あまり遠くに行くのは危険と感じ、目印を覚え、できるだけターミナルに近いところをグルグル回ることにしました。
1周、2周、3周・・・と、恐いですが、怖さを紛らわせるために何も考えずにひたすら歩きました。
目印のあるビルを曲がったその時です。
何かが動いたのが視界に入ると同時に嫌な予感がしたので、すばやく振り返りました。
しかしそこには誰もいません。真っ暗な道路とー20℃のキーンとした冷たい風が吹いているだけです。
「ん?気のせいか」と気持ちを切り替え、再び歩き出しました。
しかし、誰かがみている感じがして気味が悪くなってきました。
何か悪い予感が全身をよぎります。私の野生の本能が危険だとベルを鳴らしています。
「とりあえず、ターミナルの灯りが一番明るいコカコーラの自販機のベンチにもどろう」と決意し、スピードを上げます。
しかし、人が着いてくる気配はますます強くなります。
ほとんど後ろ向きのような状態で歩いていたとき、見てしまったのです。
立ち止まってビルの陰を凝視していたとき、黒い人影が陰から覗いているのが明らかに見えたのです。
「え?なんなん?」「これは、やばいぞ!」
と思った瞬間、踵を返し、スピードをあげてコカコーラの自販機を目指し始めました。
最初の少しの余裕は吹き飛び、焦りばかりが襲ってきます。なかなかバスターミナルにつきません。
やばいなと思いながら、後ろを振り返るとなんと人影が増えて3~4人に増えているではないですか。顔はもちろん見えません。
当時私の身長は175cmぐらいあり背が低い方では無かったのですが、明らかに私よりも大きくでかい人影です。
「おいおい」「マジでやばい状況じゃないんですかね」と独り言を言いながら、なんとか誰もいないコカコーラの自販機の灯りだけがついているバスターミナルに到着し、ベンチに腰掛けました。
ー20℃というのに今は汗だくです。
ベンチに座って辺りを見回しましたが、さっきの人影どころか人の気配すらしません。
「さっきのは何だったのかな」と思いつつ、時計をみるとまだ午前2時。あと1時間ぐらいは待たなければなりません。
そのときバスターミナルの中から誰かにベンチを見られている気を感じ取りました。
それは殺気のようにも感じられました。
やっぱり「何かがこのバスターミナルの中にいる」と直感しました。
やばい。このままでは・・・・ 落ち着けー!!!
しかし、迎えが来るとしてもあと1時間・・・
バスターミナルには私一人。
<続く>