都筑区放課後等デイサービス FORTUNA  社会的スキル(SST) 

こんにちは!都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。

見学に来られる保護者の方やお問い合わせの中にソーシャルスキルという言葉が良く出てきます。

「ソーシャルスキル」とは何なのでしょうか。
簡単に言えば、社会的な(対人関係上、社会適応上)技術のことです。この社会的スキルは日々の経験によって学習されたものなので、基本的には練習次第で誰でも獲得可能なものなのです。
では、獲得できるはずなのに「ソーシャルスキルがない」とはどういったことなのでしょうか。
考えられるのは、
・ソーシャルスキル自体を学んでおらずどうして良いかわからない。(未学習)
・受け入れられないソーシャルスキルを学んでしまった。(誤学習)
・ソーシャルスキルは学習済みだが、上手く発揮できない(私たちも緊張すると、本当はこうすれば良かったとわかってはいるのだが、なかなか上手くできない)場合などです。

社会的スキルの訓練タイプは
・生活技能(社会心理)型・・・訓練される行動は社会的に望ましい行動で主に成人、大人に用いられています。
 <例えば、ターゲットスキルが「挨拶」なら「おはようございます」などを練習するなど>
・(認知)行動療法型・・・訓練される行動は相手に受け入れられる可能性の高い行動で、主に子どもに用いられています。
<例えば、ターゲットスキルが「挨拶」なら「おはよう」などを練習するなど>
要するに「常にこうしていれば良い」というわけではなく、相手を想定しながら、相手に受け入れられる可能性の高い行動を練習し、そして遂行していくことに重きを置くことです。そうすることによって相手が受け入れてくれるという良い結果を引き出しやすくなるということを想定しているのです。
ただし、大人の場合は他人から「やりなさい」ではなく「自分からやろう」とする気持ちをもつことが当然必要となってきます。

では、この社会的スキル訓練(SST)の流れはどのようになっているのでしょうか。私たちFORTUNAだけではなく、どこの事業所、教室もSSTという言葉を使われていますので、少し違ってくるかもしれませんが

FORTUNAでの流れは、導入 ⇒ モデリング ⇒ ポイントの確認 ⇒ 行動・実践・リハーサル ⇒ まとめ となっています。(中の細かいところは各事業所さま、教室様での特徴があると思います。勿論、FORTUNAにも大きな特徴がありますのでここでは割愛させていただきます)

FORTUNAにおいて問題としているのは、モデリング、ポイントの確認、そしてまとめです。(何回も申し上げますが、他の事業所さまや教室さまがどのように考えられて行動されているかはわかりません。)

FORTUNAでは、この社会的スキル訓練(SST)実施の留意点と限界点について考えています。
・「望ましい行動」ではなく「適切な行動」を!
 <行動の「押し付け」ではなく、子どもたちに「どうすればOKなのか」を気づかせる>
 <周囲に受け入れられる行動でなければ意味がない>
と考えています。
また、SSTが万能ではないとも思っています。「きっかけ」への直接的なアプローチが実際有効な場合もありますし、発語が難しい子どもには、やはり難しいところがあるのも事実です。

お問い合わせ電話やメールなどでいろいろご質問もいただきますが、実際のところそれだけでは詳しい話はなかなかできません。保護者の方に一度教室に来ていただいてお話を聞き、それと共にお子さまの様子を拝見させていただいてから、改めてお話をさせてもらえればありがたいです。よろしくお願いいたします。

都筑区放課後等デイサービス FORTUNA